リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

ロシアのお土産と帰り道

行く前から騒いでいたナチュラシベリカのコスメ UKのサイトはこちら

シベリアの草花を使用したオーガニックコスメということで、一部のコスメオタの間では有名みたい。
好評のハンドクリームをお土産に買って使ってみた。

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香りはしっかりあるけど、すぐに消えてしまう。さすが保湿力がハンパない。テクスチャーはゆるゆるでまったくベタつかない。お店ではハーブティーも試飲でいただいたが、あまり美味しくなかった。そういうのは日本で買ったほうがいい。店員さんは皆さん若くて細くて可愛かった。*1

*1:パッサージュのコスメ売場にも入ってみたが、そちらはロシアンマダム風な店員さんで、高級感と威圧感があった。私はナチュラシベリカの雰囲気の方が安心できる。

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バスとUber初使用

前回の続き。
エルミタージュ美術館からナチュラシベリカネフスキー大通り店に行くために、バス停に行った。サンクトペテルブルクのバスは普通の路線バスと小さいバスの二種類ある。
路線番号をなにかと勘違いして、私は乗るつもりのない路線に乗ってしまった。
どっかで乗り換えればいいか、とそのまま乗っていたら、ネヴァ川を渡ってしまった。
バスはかなり混んでいて、きっぷを売るおばさんが私までたどり着けず結果的にタダ乗りになってしまった。ごめんなさい。
橋の先で降り、もう一度路線を確かめたがかなり難易度が高い乗換になることがわかった。

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The Tsar's Bride at Mariinsky II 25122017

f:id:Lyudmila:20171230202601j:plain  50ルーブル(約100円)のプレイビル。英語とロシア語版あり。

リムスキー=コルサコフのオペラは日本ではほとんど上演されない。ロシア圏でもそうしょっちゅうかかっているものでもない。
《皇帝の花嫁》は、シラー劇場とスカラ座で上演された舞台のDVDとブルーレイが出ている。


Tsar's Bride | Olga Peretyatko & Anatoli Kotscherga | Staatsoper Berlin 2013 (DVD/Blu-ray trailer)

あらすじ:イワン雷帝の親衛隊員グリャズノイは、美しいマルファを熱愛していた。しかしマルファには婚約者がいるうえに、皇帝の花嫁候補にまでなってしまった。なんとか自分に惚れさせようと惚れ薬を調達。ところが彼の愛人リュバーシャはそれを阻止しようと同じ医師に毒薬を調合してもらい、毒薬の方をマルファに飲ませる。即死じゃなくてだんだん具合が悪くなり錯乱していくマルファ。自責の念にかられてグリャズノイもリュバーシャも自分たちの悪事を暴露の後死亡。*1

Music by Nikolai Rimsky-Korsakov
Libretto by Ilya Tyumenev based on a scenario by the composer after the drama by Lev Mey

Conductor: Valery Gergiev
Vassily Sobakin: Stanislav Trofimov
Marfa: Albina Shagimuratova
Grigory Gryaznoy: Yevgeny Nikitin
Malyuta Skuratov: Vladimir Feliauer
Ivan Lykov: Yevgeny Akhmedov
Lyubasha: Olga Borodina

*1:イワン雷帝の何番目かの妻が結婚後すぐに亡くなってしまったという史実をもとに書かれたテキストということだが、ずいぶんむちゃくちゃな話だと思う。結婚式の途中で突如皇帝妃になるからと連れ去られてしまうのだ。薬のせいじゃなくてもおかしくなるんじゃないか。

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アレグロで国境越え:ヘルシンキからサンクトペテルブルクまで

12/23にフィンエアでヘルシンキに飛び、中央駅近くのホリデイインに一泊。空港から駅までは電車で30分程。料金は5ユーロだった。
12/24は通常4便あるアレグロの運行は午前の1便のみ。

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フィンランド側からの切符の座席指定はできるが、ロシア側からはできない。結果的にはどちらも窓側の一人席だった。
一等座席はコーヒー、紅茶、水はセルフサービスでいつでも飲めるようになっている。出発してしばらくすると、5種類から選べる軽食と冷たい飲み物のサービスがあり、これも料金に含まれている。行きはサーモンのオープンサンドをいただいた。
そのうちフィンランドの出国手続きがあり、イミグレーションカードを渡される。

f:id:Lyudmila:20171229173028j:plain フィンランド側の国境駅バイニッカラ

ここで出入国の係員の交代があり、その旨の車内放送もされる。
なんとなく緊張する入国審査。ロシア美人のお姉さんが3人やってきてパスポート、ビザ、イミグレーションカードを検分。「ツーリスト?」「メガネはずして」彼女たちが話したのはそれだけ。何ごともなくパスポートにスタンプを押して入国カードをちぎり取って去っていった。
空港で行列しなくてもイミグレーションが済んでしまうというのは、とても便利だと思う。乗車時間は3時間30分。
私は旅の間ずっと以前から愛読している椎名誠の《シベリア追跡》

シベリア追跡 (集英社文庫)

シベリア追跡 (集英社文庫)

 

吉村昭の《大黒屋光太夫》

大黒屋光太夫 (上) (新潮文庫)

大黒屋光太夫 (上) (新潮文庫)

 

 を再読していた。
なぜか何度読んでも飽きないのだ。シベリア追跡は30年前のソ連。大黒屋光太夫のロシア縦断四万キロの旅は230年前の帝政ロシア。人間の本質や国、自然の有り様はたぶん変わっていないと思う。

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おろしや国への旅

前回のナポリ旅の時に「今年の遠征はこれでおわり」と書いていたが1回プラスになった。
今まで行くのを渋っていたサンクトペテルブルクへ行くことにしたのだ。
いろいろな人に「行ったことないのか」「行くべきだ」と言われていたが、一番のネックはもっとも重要な目的であるマリインスキ劇場のプログラムが当てにならないことだった。実は何度か検討したことはあるのだ。しかし予定キャストが*1直前に平気で変更になったり、あまつさえ演目が変更になることすらあるのでこわくて行けなかった。いわゆるドタキャン、ドタ出*2が激しいのだ。プレミエ演目も「現在稽古中のキャスト」として複数出ていたりするので、この人!というお目当てがいる場合はきっぷを買うのもギャンブルになる。
この頃はだいぶマシになってきたのと、本人に出演確認できたので*3いよいよ出かけることにした。

*1:キャストこそが重要

*2:行くには到底間に合わない

*3:わからない…と言うこともあるのでヒヤヒヤなのだ。ただ親分が指揮をするものであれば、よほどのことがない限り断ることはない、とはいえ親分が振るかどうかもかなりせっぱつまらないとわからなかったりする

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