リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

まずは国内線欠航

1月末に同じくNYCに出かけた友人が、国内線が雪で欠航になり目的地到着が1日遅れたという話をきいていたので、悪天候の場合はどうするかは考えていた。
出発当日は好天。少し早めに空港に行き少し早いが荷物を預けて、お昼ごはんを食べたり温泉に入ったりしていた。
同行の友人がチェックインする時間に再びカウンターに行ってみると、クローズしていた。近くにいた係員に「どうしたんですか?」と尋ねると「機体整備の必要があり、仙台から来るはずの機材が到着しないんです。遅延か欠航かはまだ決まっていませんので、しばらくお待ちください」との返答。しばらく待っていると欠航と決定したようで、代替手配が始まった。私たちはそこで待っていたので、すぐに順番が回ってきた。
こういう時には、代替案を出されたらすぐにどれがベストか判断しなくてはならない。
一番いいのは翌日の早い便に振替すること。もちろん空路乗継ぎではなく陸路で羽田か成田まで行く。「JFK往きは明日の午前便羽田からが取れそうです。今空席照会しています」とANA職員「陸路で羽田まで移動します。交通費は?」「今からすぐ移動なさいますか?」「すぐ行きます。品川まで」交通費はその場で渡してもらえたが、品川で宿泊するつもりだったので「宿泊費は出ますか?」ときいてみた。結果交通費と宿泊費として一人分の上限3万円を出してもらえた。
代替便のチケット番号を控えて、すぐに名古屋駅まで移動した。車中で新幹線のきっぷをオンライン購入し、品川のホテルを確保。精神的に疲労したので、いいホテルを予約してしまった。
友人はちょっと不安そうな顔をしていたが、私が以前乗継ぎを失敗してフランクフルトで代替手続きをするだけで3時間かかったとか他のトラブルの話をしたら、それよりははるかにマシな状態だとわかってくれたらしい。
夕方にはホテルに到着して、疲れたからお肉でも食べようか〜、と食事に行き見られないと思っていた冬季オリンピックの開会式などを見ながら、NYCのホテルに到着が遅れる連絡をし、また少し経験値が上がったね、と就寝した。
翌日は羽田からだったので移動も短時間で済み、こんどはすべて順調にいった。
JFKに午前9時着。入国審査と荷物を受け取るのに少し時間はかかったが、11時にはリンカーンセンター前のホテル着。先に到着していた友だちと会うことができ、皆で12時開演の《愛の妙薬》のマチネを鑑賞することができた。終わりよければすべてよし。
この話には続きがある。
帰国便は成田乗継でセントレアまでだった。乗継エリアに行くと、名古屋便と福岡便の乗客にはお知らせがあると言われた。
このたび同じ理由で欠航したのは福岡便だった。*1
そんなに頻繁にあることあることなのかとびっくりしてしまった。月に何回かはあるそうだ。それを聞いて私は二度と国内で乗継をしないだろうと思った。
旅行保険からも補償金がおりるか問合せをしてみた。
もともとの航空券購入控えと代替便の搭乗券控え、欠航証明書が必要ということと、交通費と宿泊費は航空会社から出ているのでお食事代としての補償が出るとの回答。条件は代替便が本来乗る便から4時間以上後の便だということ。観られなかったお芝居のきっぷ代とか目的地一泊分の宿泊費とか出ないのか食い下がってみたが、それは補償のうちではなかった*2



 

*1:名古屋便は荷物を入れるスペースがないので、なるべく手荷物は宅配して預けないようにというお願いだった。宅配料はANAが負担する

*2:私の使っているクレジットカードでひとつ上のグレードにすればそれも補償される。代えようかしら

NYC来てます

9日にNYC入りするはずが、まさかの機材到着せずで中部から成田に移動できず翌朝の羽田発JFK着に振り替え。1日損しちゃいました。

10日にMETのダブルヘッダー。しかもパルシファルは夜公演のため、終了が夜中の1時。きつかったけど楽しくすごしてます。一週間いるかのように錯覚するくらいの充実ぶり。

パペダックといっしょです。

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f:id:Lyudmila:20180212121155j:image  パルシファル カテコ。皆さんこの後大慌てでお帰りです。3幕は見ずに帰る観客も多数。

 

ロシアのお土産と帰り道

行く前から騒いでいたナチュラシベリカのコスメ UKのサイトはこちら

シベリアの草花を使用したオーガニックコスメということで、一部のコスメオタの間では有名みたい。
好評のハンドクリームをお土産に買って使ってみた。

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香りはしっかりあるけど、すぐに消えてしまう。さすが保湿力がハンパない。テクスチャーはゆるゆるでまったくベタつかない。お店ではハーブティーも試飲でいただいたが、あまり美味しくなかった。そういうのは日本で買ったほうがいい。店員さんは皆さん若くて細くて可愛かった。*1

*1:パッサージュのコスメ売場にも入ってみたが、そちらはロシアンマダム風な店員さんで、高級感と威圧感があった。私はナチュラシベリカの雰囲気の方が安心できる。

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バスとUber初使用

前回の続き。
エルミタージュ美術館からナチュラシベリカネフスキー大通り店に行くために、バス停に行った。サンクトペテルブルクのバスは普通の路線バスと小さいバスの二種類ある。
路線番号をなにかと勘違いして、私は乗るつもりのない路線に乗ってしまった。
どっかで乗り換えればいいか、とそのまま乗っていたら、ネヴァ川を渡ってしまった。
バスはかなり混んでいて、きっぷを売るおばさんが私までたどり着けず結果的にタダ乗りになってしまった。ごめんなさい。
橋の先で降り、もう一度路線を確かめたがかなり難易度が高い乗換になることがわかった。

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The Tsar's Bride at Mariinsky II 25122017

f:id:Lyudmila:20171230202601j:plain  50ルーブル(約100円)のプレイビル。英語とロシア語版あり。

リムスキー=コルサコフのオペラは日本ではほとんど上演されない。ロシア圏でもそうしょっちゅうかかっているものでもない。
《皇帝の花嫁》は、シラー劇場とスカラ座で上演された舞台のDVDとブルーレイが出ている。


Tsar's Bride | Olga Peretyatko & Anatoli Kotscherga | Staatsoper Berlin 2013 (DVD/Blu-ray trailer)

あらすじ:イワン雷帝の親衛隊員グリャズノイは、美しいマルファを熱愛していた。しかしマルファには婚約者がいるうえに、皇帝の花嫁候補にまでなってしまった。なんとか自分に惚れさせようと惚れ薬を調達。ところが彼の愛人リュバーシャはそれを阻止しようと同じ医師に毒薬を調合してもらい、毒薬の方をマルファに飲ませる。即死じゃなくてだんだん具合が悪くなり錯乱していくマルファ。自責の念にかられてグリャズノイもリュバーシャも自分たちの悪事を暴露の後死亡。*1

Music by Nikolai Rimsky-Korsakov
Libretto by Ilya Tyumenev based on a scenario by the composer after the drama by Lev Mey

Conductor: Valery Gergiev
Vassily Sobakin: Stanislav Trofimov
Marfa: Albina Shagimuratova
Grigory Gryaznoy: Yevgeny Nikitin
Malyuta Skuratov: Vladimir Feliauer
Ivan Lykov: Yevgeny Akhmedov
Lyubasha: Olga Borodina

*1:イワン雷帝の何番目かの妻が結婚後すぐに亡くなってしまったという史実をもとに書かれたテキストということだが、ずいぶんむちゃくちゃな話だと思う。結婚式の途中で突如皇帝妃になるからと連れ去られてしまうのだ。薬のせいじゃなくてもおかしくなるんじゃないか。

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