Richard Jonesによる新演出《パルシファル》、多くの人々がプレミエの日を待っていた。が、しかしゲネプロが行われようという日の前に衝撃的な告知が出された。「舞台奥の防火用扉のワイヤーロープが2本切れたため、点検と修復の必要有り。《ロミオとジュリエット》および《パルシファル》の4月中の公演は中止」その後また変更告知があり、結局プレミエは5月13日ということになった。ゲネプロは10日。私はちょうど10日と13日のきっぷを持っていた。きっぷは返金か同シーズン内の公演に振替が可能ということだったので10日にボックスオフィスまで出向いて返金してもらった。*1ちょうど出かけた時間はゲネプロが始まる直前で、たくさんのスタッフがボックスオフィスの前にも待機していた。心なしか無事に再開できてよかったという雰囲気があったように思う。
ZhenyaとマネージャーのCさん両方から防火扉事件の話を聞かされ、劇場関係者のうんざり具合はわかった。日本からだって遠征予定でずいぶん泣いた人が多かったのよ、と見る側の悲劇も説明しておいた。
プレミエ当日、満席の劇場には当然ながらものすごい期待の雰囲気がいっぱいだった。
私がオペラバスティーユに来るのはこれが2回目。この前はやはりP.Jordan指揮の《神々の黄昏》だった。
Direction musicale: Philippe Jordan
Mise en scène: Richard Jones
Amfortas: Peter Mattei
Titurel: Reinhard Hagen
Gurnemanz: Günther Groissböck
Klingsor: Evgeny Nikitin
Kundry: Anja Kampe
Parsifal: Andreas Schager
*1:クレジットカードに返金してもらう、の一択しかない