Opera
私は《神々の黄昏》が好きだ。圧倒的にコスパがいいからである。Vogtさんのジークフリートデビューを聞いてみたいこともあって、出かけることにした。初日と二日目のきっぷを購入してあったのだが、初日には行かないことにしてミュンヘンに仕事で行っている…
リセウのパルシファル2回目の鑑賞。開演前に、この日に亡くなったフィンランドの作曲家Kaija Saariahoの訃報と、アンフォルタス役が同じくフィンランド出身のTommi Hakalaに交代との舞台アナウンスがあった。 PARSIFAL: Nikolai Schukoff KUNDRY: Elena Pan…
Claus Guthの舞台がバルセロナ・リセウ大劇場に戻ってきた。初演から12年、チューリヒ、マドリード、東京(二期会)でも上演されてきた傑作演出だ。 PARSIFAL: Nikolai Schukoff KUNDRY: Elena Pankratova GURNEMANZ: René Pape AMFORTAS: Matthias Goerne K…
朝のMET François Girard: Production Yannick Nézet-Séguin: ConductorTamara Wilson: ElsaChristine Goerke: OrtrudPiotr Beczała: LohengrinEvgeny Nikitin: TelramundBrian Mulligan: King's heraldGünther Groissböck: King Heinrich METの17年ぶりの新…
新国立劇場で《ボリス・ゴドゥノフ》を上演するらしいという噂は数年前からあった。これまでの芸術監督だったら期待はできなかったが、大野監督は「バロックオペラとロシアオペラをシーズンプログラムに入れる」と宣言し、実際そうやってきた。そろそろガチ…
ロンドンから戻った時点では以前のSARS流行時とさほど変わらず、COVID-19も収束するだろうと考えていた。3月にはMETに行くつもりでもいた。ところが情勢は2週間ほどで劇的に変わった。METは3/12に劇場閉鎖と以降の公演を全て中止と発表した。この《さまよえ…
鑑賞の記録としてデータのみ書いておくことにします。 Orchestre et Choeur du Mariinsky Valery Gergiev, direction Mikhaïl Vekua, Parsifal Yulia Matochkina, KundryYuri Vorobiev, GurnemanzEvgeny Nikitin, Klingsor Alexeï Markov, AmfortasGleb Pery…
朝のシテ・ド・ラ・ムジーク 奥の見えるのがフィルハーモニー 部屋からフィルハーモニーが見えた。朝早い時間、空がきれいだった。今回の「週末サンクトペテルブルク」は《イオランタ》と《パルシファル》ダブルビルではなく二日間のプログラムだ。昨年はリ…
カーテンコール 私はヴェルディの初期作品が苦手だ。どんなアリアでもぶんちゃかぶんちゃかしている。好きな歌手であるとかよほど上手い人が出ていないと、速攻で寝てしまうくらい。お芝居としてよほど面白い舞台だったらなんとか見ていられるかとも思うが、…
マリインスキコンサートホール マリインスキ劇場は、旧劇場、新劇場、コンサートホールの3つのヴェニューを持っている。コンサートホールだけはバス停ひとつ分離れているが300メートルくらいの距離なので旧劇場まで歩いてもたいしたことはない。この日はま…
名演というのはそうめったにあるものではない。今回の《ワルキューレ》は、間違いなく名演のひとつだったと思う。メジャーなヴェニューでもなく、有名な歌手が出ているわけでもない。おまけにフランスの地方都市でワーグナーとは*1私のように歌手を選ぶ人以…
先にブリュンヒルデダックが案内したように、ボルドー国立オペラの新プロダクション《ワルキューレ》*1を観てきた。3回公演しかないので、きっぷは早々に完売だった。この日の席は希望の場所が取れなかったので、時々チケットサイトをチェックしていたら最…
マリインスキ新劇場 この日は新劇場での鑑賞。プロコフィエフの《賭博師》指揮者はまたまたSmelkovだった。このプロダクションはマリインスキレーベルから映像が出ている。 PROKOFIEV The Gamblermariinskylabel.com Conductor: Pavel Smelkov The General: …
Evgeny Niktinは今年の11月から12月にかけて上演されるパリオペラ座の新演出《イーゴリ公》のタイトルロールで出演することが決まった。パリオペラでは来年《ボリス・ゴドゥノフ》の再演もありそちらにもプレミエと同じくワルラーム役で出演の予定。 マリイ…
「観た」という記録だけはしておこうと思う。ルクセンブルクの《フィデリオ》は、中1日空いて2公演だった。当然両日のきっぷは買ってあり、2回目の席は2階中央やや下手より最前列だった。1回目より見通しはよかった。この前日空き日の昼間Zhenyaから体…
ルクセンブルクは欧州の国としては比較的新しいため、宮廷劇場風のオペラハウスはない。ルクセンブルク大劇場と称する劇場は、オペラ、バレエ、ミュージカルなどが上演されるが座付きのオーケストラやアンサンブルはいない。そのため、指揮者が手兵のオケご…
ナンシーを皮切りにツアーの先々で激賞されてきた『アルタセルセ』プロジェクト。 最終日に突撃してまいりました。 ケルンオペラは現在改装中で、まんまミュージカル用のテントのような仮小屋が中央駅のすぐそばにあります。 キャッツシアターの中に、オペラ…
リング4作品の中で最長の《神々の黄昏》を、演奏会形式で聴くにはかなり忍耐がいる。私はこの作品が大好きであるし、妙な演出ならない方がいいので演奏会形式大歓迎だが、登場人物が誰かわかるようなアイコンがあるといいなと思った。マリインスキオペラの…
フィルハーモニー前のデジタルサイネージ マリインスキー劇場の引っ越し公演で昨シーズンにリング前半、今シーズンで後半を上演することになっていた。Gergiev親分は、国外でワーグナーの作品を主に演奏会形式だが、上演することに非常に熱心だ。ドイツ人の…
映画『カルテット!人生のオペラハウス』の老人ホームのモデルとして知った人も多いと思う、ミラノの「音楽家の憩いの家」カーサヴェルディ。その中で唯一の音楽家職員である指揮者フェルディナンド・ダーニ氏の講演を聴いた*1。作曲家としてたいへん多くの…
オペラ座職員のストライキにより演奏会形式上演 Conductor: Vladimir JurowskiXenia: Ruzan MantashyanFyodor: Evdokia MalevskayNurse of Xenia Alexandra DursenevaThe Innkeeper: Elena ManistinaBoris Godunov: Ildar AbdrazakovPronce Shuiski:Maxim Pa…
現在パリオペラバスチーユでは、ムソルグスキーのオペラ《ボリス・ゴドゥノフ》の初稿版が上演されている。1869年初稿版はここでは初上演とのことだ。指揮はVladimir Jurowski 演出はIvo van Hove である。このふたりの指揮(音楽、舞台において)によるこの…
ネタばれがありますので、これからのご鑑賞の方はご注意を。 何かと舞台演出が話題になってる新国立劇場新制作《フィデリオ》、簡単にいうと… 第1幕:モーツァルト風味《トスカ》 第2幕:モーツァルト風味《トリスタンとイゾルデ》とベートーベン作曲《ア…
Richard Jonesによる新演出《パルシファル》、多くの人々がプレミエの日を待っていた。が、しかしゲネプロが行われようという日の前に衝撃的な告知が出された。「舞台奥の防火用扉のワイヤーロープが2本切れたため、点検と修復の必要有り。《ロミオとジュリ…
上野春祭の演奏会形式ワーグナーシリーズはいい。と言いつつここ数年は足が遠のいていた。年度初めに職場で騒動が多かったからだ。今年は余裕を持って行くことができた。ワーグナーは演奏会形式でじゅうぶんであると私は考える。予算がないとかで中途半端な…
時間が前後するが、2/12にラッシュチケットを購入して《トロヴァトーレ》を鑑賞したことについて。METは日曜は公演なし。ならば月曜に上演している《トロヴァトーレ》を観にいきましょうということになった。そこで月~金曜日までは正午に、土曜日はマチネ開…
2回目の《パルシファル》鑑賞になるので、前夜外がうるさくてよく眠れなかったこともあり午後まで部屋で眠っていた*1。せっかく持ってきたし、比較的気温も上がっていたので着物を着て出かけた。 この日の席はオーケストラの2列目。例によって下手より上手…
マチネ公演が終わって出待ちの後、近くで遅いランチをしてから部屋に戻り急ぎシャワー、着替え。ぎりぎりで休む時間はほとんどなかった。この回だけ観る弾丸遠征の友達2名と全行程同行の友1名、現地在住者1名、私、とけっこうなグループ鑑賞になった。席…
最上階ファミリーサークルで鑑賞。《愛の妙薬》、実はほとんど実演を観たことがないので曲もよくわかっていないのであった。おまけにNYCに着いた直後で、着替えもせずという状態。半分くらい寝ていたかも。 Adina: Pretty YendeNemorino: Matthew PolenzaniB…
50ルーブル(約100円)のプレイビル。英語とロシア語版あり。 リムスキー=コルサコフのオペラは日本ではほとんど上演されない。ロシア圏でもそうしょっちゅうかかっているものでもない。《皇帝の花嫁》は、シラー劇場とスカラ座で上演された舞台のDVDとブル…