リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

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The Rocking Baritone by Bertrand Normand

先の記事からずいぶんと経ってしまいましたが、3/10からBertrand Normandのドキュメンタリー映画 The Rocking Baritone発表のためのクラウドファンディングが始まりました。 6年間かけて撮影し、約60時間に及ぶフィルムを編集したものです。最後の仕上げのた…

ジーザス・クライスト=スーパースター ミレニアム版

私はロックオペラ、ジーザス・クライスト=スーパースターが大好きで、大昔にレコードを買った記憶がある。今どこにやってしまったかわからない。 ジーザス・クライスト=スーパースター(1973) [Blu-ray] 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル 発売日: …

Casa Vediのマエストロに聞くヴェルディの生涯

映画『カルテット!人生のオペラハウス』の老人ホームのモデルとして知った人も多いと思う、ミラノの「音楽家の憩いの家」カーサヴェルディ。その中で唯一の音楽家職員である指揮者フェルディナンド・ダーニ氏の講演を聴いた*1。作曲家としてたいへん多くの…

オペラのドレスコード?

新国立劇場がバイラルマーケティングを始めたのかと思った。バズったのはこちら(炎上というには気の毒だし togetter.com 新国立劇場さんが後でツィートなさっていたとおり、運営サイドとしては撮影に劇場を使用されたのでご紹介というのがほんとのところだ…

ウラジーミル・ユロフスキ&ロンドンフィル来日記念!再掲

いえ、たいしたことじゃないんです。せっかくユロ兄が初来日してるのに、なんかプログラムに必ずピアノコンチェルトが入ってて、ピアニスト(まったくファンの層が違う)の影に隠れちゃってるので、以前のユロ兄レクチャー記事を再掲してみます。ユロ兄のチ…

DNO《サロメ》テレビ放送あります&レパートリーの話

DNOの《サロメ》が、めでたくNHKプレミアムシアターで放送される。 www4.nhk.or.jp 9/11深夜である。たぶん放送されるんだろうな、と予想はしていたが、こんなに早くあるとは思わなかった。たいへんうれしい。誕生月にはいいことがある。 favouriteは、ホー…

舞台写真についての覚書 オランダ国立オペラの場合

私がヴェニューに写真使用許諾について問合せをするのはいつものことで、このシリーズ(もはやシリーズ化)では、少し変わったやりとりがあった点を記録している。 DNOとは、前回favouriteが出演した《ローエングリン》については、簡単な著作権者名を附記す…

お知らせとドSヨガ

パソコン通信時代からオンラインでの情報検索やら交流やらをしてきたわけだが*1、情報発信の手法はどんどん変わっていく。マーケティングやパブリシティと関係ない個人サイトやブログは手軽なSNSへと移行して、なくなっていくのかなあと考えてしまう。今のと…

舞台写真についての覚書 ベルリンフィルとバーデンバーデン祝祭劇場

これはシリーズになってしまうような気がする… lyudmila-galahad.hatenadiary.jp lyudmila-galahad.hatenadiary.jp lyudmila-galahad.hatenadiary.jp 今回はfavouriteの《トスカ》出演に際して、舞台形式上演をしたバーデンバーデン祝祭劇場と演奏会形式上演…

祝・ユロ兄初来日、その他

辻井伸行 ユロフスキ指揮 ロンドンフィル | 東海テレビ ついにユロ兄ことVladimir Jurowski が来日(予定)。弟子格のコチャは先に来てるし、Kiril P.は来年バイエルンと来るから、私が聴きたい指揮者で来日してないのはクレ(Teodor Crrentzis)さんかな。 …

近況いろいろ

近況をささっと記録しておく。 ウィーン国立歌劇場来日公演《ナクソス島のアリアドネ》 今回も棚ボタ式鑑賞。優しいおともだち、ありがとうございます。 Dirigent:Marek Janowski Regie:Sven-Eric Bechtolf Der Haushofmeister:Hans Peter Kammerer Ein M…

舞台写真についての覚書 METその他の場合

昨年ウィーン国立歌劇場との舞台写真使用についてのやりとりを記録した。その後も、いくつかの劇場と交渉してきた。そこでわかってきたこと… 新国立劇場は、たとえ出演者であっても劇場の宣伝以外に公演写真を使用することは許可していない。公演の知財権は…

マリインスキー劇場《セミョーン・コトコ》映像発売(今年の誕生日プレゼント)

プロコフィエフ生誕125年の今年、またしても私のお誕生月のプレゼント?とても嬉しいお知らせがありました。(Lyudmila、狂喜乱舞状態です) プロコフィエフのレアオペラ《セミョーン・コトコ》のマリインスキ―上演版の映像メディアリリースです。しかもいき…

集中!5月21日のウェブキャスト

月一更新になりつつある…。 が、5/21になぜか微妙な時間差で私の聴きたいもののウェブラジオ放送があるのでメモとお知らせ。 まずは先の記事に記載したテアトロレアルの《パルジファル》Radio Clasica El fantasma de la ópera 19:00 - 23:30 日本時間 5/22 …

《炎の天使》ウェブキャストインフォメーション

バイエルン国立歌劇場の新演出《炎の天使》by プロコフィエフ、は11月29日が初日です。https://www.br-klassik.de/aktuell/news-kritik/der-feurige-engel-110.htmlこの日は BR-Klassik でライブストリーミングがあります。日本時間 30日 3:00~ Live aus de…

舞台写真について覚書 続き

こちらの続き。 lyudmila-galahad.hatenadiary.jp この記事の最後に、二週間後くらいには公開できるだろう、と書いた。そしたらほんとに二週間後に実現することになった。 その後の経過 ・郵便でお手紙が来るかと思っていたら、メール添付でinvoice到着(送…

舞台写真使用について覚書 ウィーンの例

以前も書いたことがあるが、私は自分のサイト private fan site for russian bass-baritone, Evgeny Nikitin に舞台写真を使いたい場合、当該劇場あるいはホールから使用許可をとるようにしている。応援してる人が人だけにネガティブな要素をできるだけ排除…

パイジエッロの《セビリアの理髪師》

気がついたら8月も終わりになってしまった。特別なことは何もしていない。私の勝負はいつも通常の音楽シーズンが始まってからなのだ。各地の音楽祭の中継放送などは楽しく聴いていた。ある日、そういうものとは関係なく、今年の2月にTheater an der Wienで…

Vladimir Jurowski, 上演作品に関する解説2:ボリス・ゴドゥノフについて

今回は《ボリス・ゴドゥノフ》初稿による再構成版についての解説です。《ボリス・ゴドゥノフ》の初稿版も、Histricaly informed Performanceも好きな私がたいへん興味を持った上演でしたから、ユロ兄のこの演奏に関しての考え方を知ることができたのは、とて…

Vladimir Jurowski, 上演作品に関する解説1:神秘劇序幕について

ユロ兄のレクチャー*1 愛好家の皆様、お待たせいたしました。先のエントリで言及したふたつのラジオ放送時、指揮者による作品の解説が演奏の前とインターミッションにありました。珍しい作品と初の試みである演奏形式についてのお話で、内容の詳細を記録して…

Vladimir Jurowski の注目公演放送2題

通常ウェブキャストがある演奏会などは、World concert hall やら、放送まとめをしていてくださるサイト、またはツイッターで告知されることが多いので、私があえて記事にすることはないけれど、これは周知されない確率が高いので記録しておく。まあ、興味を…

Happy Easter! とヴェルレク

復活祭おめでとうございます。今年はレントの時期に受難曲を聴く機会がなくて残念。実演がかなわかくても、聖金曜日からラジオでいろいろ放送してくれるんだから、よしとしよう。私には別のイースターのプレゼントがあった。*12月のマドリードでのヴェルディ…

MET HD: Iolanta/Bluebeard’s Castle

久しぶりにMET HDを観に出かけた。今季は他に《マクベス》を観ただけだ。*1 youtu.be 《IOLANTA》 IOLANTA: Anna NetrebkoVAUDÉMONT: Piotr BeczalaDUKE ROBERT: Aleksei Markov KING RENÉ: Ilya Bannik IBN-HAKIA: Elchin Azizov 《BLUEBEARD’S CASTLE》 JU…

A. Rubinstein's DEMON in Moscow のこと

この前の記事で書いたように、放送を楽しみにしてたチャイコフスキーホールでのセミステージ形式《デーモン》、結局ホールのストリーミングの時は録音かけて寝てしまい、一幕ぶんしか録れてなかったという…。これから出るのかもしれないけれど、まだホールの…

Broadcast Information: TOSCA in Chicago & DEMON in Moscow

シカゴのリリックオペラは、98.7Wfmtで上演する各演目の初日の放送をしてくれる。1月24日は新演出『トスカ』初日の放送。指揮者のDmitri Jurowski*1と私のfavourite, Evgeny Nikitinはハウスデビュー*2。↓ ドレスリハ写真出た…観に行けばよかった*3 © Todd R…

Le feste d'Apollo by Christoph Willibald Gluck

今年はグルック生誕300年のメモリアルイヤーだが、さすがにモーツァルトやヴェルディ、ワーグナーと比べると盛り上がらないような気がする。生誕150年のリヒャルト・シュトラウスの作品のほうが多数上演されているのではないか。それでも、世界発録音の皇帝…

New Don Giovanni at Perm Opera & Ballet theatre

27日にペルミオペラのサイトで新演出『ドン・ジョヴァンニ』の*1ライブウェブキャストがあった。 ©Perm Opera & Ballet theatre すでに発売されて好評を博しているTeodor Currentzis & MusicAeternaの『フィガロの結婚』、と次の『コジ・ファン・トゥッテ』…

パルコ・デラ・ムジカ音楽堂でのコンサート

今年4月にローマのAuditorium Parco Della Musicaで、Concerto Le Mille e Una Notte(千夜一夜)というコンサートがあった。ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団の演奏で、当初はYuri Temirkanovの指揮で予定されていたのが、Stanislav Kochanovskyに変更…

DDR film <Der fliegende Hollaender> 1964

リヒャルト・ワーグナー生誕200周年記念としてちょうど1年前にドイツMDRテレビで放映され、さらに各地で上映会もあったという映画。DVDはこちら ⇒⇒⇒ (ダーラント、マリー、エリックに引き止められるゼンタ) 1964年に東ドイツDEFAで制作された Joachim Her…