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リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

A. Rubinstein's DEMON in Moscow のこと

この前の記事で書いたように、放送を楽しみにしてたチャイコフスキーホールでのセミステージ形式《デーモン》、結局ホールのストリーミングの時は録音かけて寝てしまい、一幕ぶんしか録れてなかったという…。
これから出るのかもしれないけれど、まだホールのビデオアーカイブに入っていないので残念だと思っていたところ、2月2日に tvkultura.ru で録画放映するというので、半分寝ながら見た。*1 
中途半端なセミステージ形式より、コンサート形式のほうがいいのに…と思っていたけれど、プロジェクションマッピングを使ったおもしろい舞台だった。

 ↓

tvkultura.ru でのニュース映像。プロジェクションマッピングと、舞台の様子がわかる。

 D. Hvorostovsky *2ロールデビューが大きな話題だったが、ヘリコンオペラ*3ГЕЛИКОН-ОПЕРА: Новости の招聘企画としての上演は、優れていたのではないかと思う。

全幕 youtube にアップロードされた。参考までに英露対訳テキストはこちら ⇒ http://frankhamilton.org/jg/Demon.pdf

А. Рубинштейн - Демон. A. Rubinstein - The Demon - YouTube  カテコの花束攻撃がすごい!

デーモンみっつめのロマンス〜ファイナルシーン。(最後の合唱部分がカットされてて、私は怒り心頭である)


Dmitri Hvorostovsky/Asmik Grigorian- A. Rubinstein.The Demon. Final scene - YouTube

 

曲がだいぶカットされ、つなぎ方も不自然だったのが気に入らなかったのだが、歌手陣の上手さ、特にタマラ役の Asmik Grigorian には驚いた。若いソプラノなのだが、声の強さと正確なコントロールがすばらしい。その他の諸役いずれも主役と遜色ない*4。注目していた天使役のカウンターテナーもぴったりだった。この天使*5はデーモンと最初と最後にわたりあうので、男性のほうがしっくりすると私は思う。天使役 Vadim Valkov は、ヘリコンオペラでデビューはしているが、まだ学生さんらしい。
プロジェクションマッピング*6を使用ということで、大きな装置はいっさいないのだが、象徴的な地球儀や小道具、歌手たちの衣装は必要最低限でも効果的に見えた。

ヘリコンオペラは、モスクワの小さいオペラ劇場で、どちらかというと演劇性重視の「音楽劇場」という性格をもつところらしい。上演作品の写真など見ると、なかなかレジーな劇場だ。もちろん歌手さんたちが演技達者だ。
ロシアのオペラ歌手、というとどちらかというと演技はダイコンなかんじの人が多いけど、ここは違うんだな~と、これを見て思った。*7モスクワに行く機会があったら見にいってみたい。
それにこれ、映像メディアで出るといいな。

*1:日本時間では翌日早朝

*2:ロシア圏以外ではどマイナー作品なのでしかたなし

*3:リンク先の記事、写真がいっぱいあります。ここロシア語ページしかない

*4:もちろんスター性がまったくちがうのだけど

*5:小柄でお顔も可愛いし

*6:舞台にビデオ投影は近年よく使われているが、これからはプロジェクションマッピングかな

*7:今のところ予定ない