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リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

L'Orontea at Oper Frankfurt 20022015

フランクフルト空港に到着し、荷物をピックアップして鉄道駅に行ったのが、17:30頃。
中央駅まで電車移動し、ホテルチェックインが18:20近く。オペラは18:30〜で、いくらU-Bahnの次の駅とはいえ間に合いそうもなかった。
最初から観るのはあきらめ、顔を洗って着替えてから出かけた。フランクフルトオペラはWilly-Brandt-Platz駅を上がるとすぐにある。建物といい、DOBみたいだ。入口でチケットを見せると「まだ次の休憩まで時間があるから、4階のカフェで何か飲みながらモニターでご覧になっているといいですよ」とスタッフはにこやかに言う。
何か飲みたいところだし、ちょうどいいや、とカフェにいくと先客は10人ほど。キッシュとアプフェルショーレをいただきつつ、小さいモニターで舞台の様子を眺めていた。
小一時間してやっとパウゼ。幕間の食事や飲み物を予約*1した観客がやってきたので、退散。

 

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全体の半分以下しか観られなかったうえ、やっぱり途中で眠ってしまったりしたので、全然鑑賞になってない。
 《オロンテーア》by アントニア・チェスティ

バロックオペラによくある貴種流離譚とお国騒動。
エジプトの女王、オロンテーアは、賢人の勧める国のための結婚を拒んでいる。そこへ母親と共に、保護を求めて若い画家アリドーロがやってきた。オロンテーアは彼を愛するようになる。賢人には彼への愛をあきらめるようにと諭されたり、宮中の他の女性がライバルになったり、どうでもいいようなごたごたがあった末、アリドーロが実は行方知れずのフェニキアの王子であることが発覚し、オロンテーアとの結婚が許される。

この上演には役と声種の錯誤があり、アリドーロ(テノール⇒カウンターテナー)、アリステア:アリドーロの育ての母(コントラルト⇒テノール)になっていた。
アルトカストラートの役はそのままカウンターテナーが歌っていたので、このように代わっているのはどうしてかわからない。
もともと、アリドーロは同時期にカールスルーエのヘンデルフェストで《リッカルド・プリモ》を歌っていたFranco Fagioli が歌うはずだった。いくら近い場所であり、上演日が重ならないとはいえ、たいへんな負担になる*2だろう。数ヶ月前にFagioli はこの舞台は勤めないことになった。
代わりに立ったのが、横浜の《メッセニアの神託》に出る予定だったXavier Sabataだ。

彼は母性的で温かい声をもっている。拵えこそ少し長めのカツラが似合って、たいへんかっこいいヒーローになっていたが、やはり声が少し弱いと感じた。
人気をさらっていたのはアリステアのテノール Guy de Mey だった。隣の席のおじさんたちは「あの男、おもしろいな」と、彼が出てくると大喜び。
舞台は現代風で、オロンテアとシランドラもやけにセクシーな衣装で現れたり、かなり直接的にエロい表現があったりしたが、完全にコメディなので笑って観ていられた。大きな顔のかぶり物をした天使たちがたくさん出てくるのもよくわからなかったけど、ウケていた。歌よりも歌手さんたちの熱演ぶりがおもしろく、音の印象があんまりなかった。半分寝てたせいかも。

Musikalische Leitung: Ivor Bolton
Inszenierung: Walter Sutcliffe
Bühnenbild und Kostüme: Gideon Davey
Licht: Joachim Klein
Dramaturgie: Steffi Mieszkowski

Orontea: Paula Murrihy
Creonte: Sebastian Geyer
Tibrino / Amore Prolog: Juanita Lascarro / Maren Favela
Aristea: Guy de Mey
Alidoro: Xavier Sabata
Gelone: Simon Bailey
Corindo: Matthias Rexroth
Silandra: Louise Alder
Giacinta: Kateryna Kasper
Filosofia: Katharina Magiera

Frankfurter Opern- und Museumsorchester

 

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ここから出待ち編

Sabataさんに日本で会えないことがわかったので、待ってたファンがいることを伝えなくては、と楽屋口に行くことにした。
建物の横手に行くと楽屋口らしきところがあったので、扉の中に入って待っていた。
あきらかにサインを求めにきていた出待ちの人は私の他はふたりだけ。
ところが、待っていても全然人が出てこない。
30分待ったところであきらめて帰ろうと、地下鉄駅で中央駅方面に行くホームに行くと、人がいない。「まさかまた…」*3と表示を見ると、中央駅方面へ行く電車はない、と。中央駅まで一駅で、来る時はどの路線も動いていたのだ。
しかたないので、トラムの停留所に行くとこれまた中央駅へ行くのがない。あったのかもしれないが、私はわからなかった。
歩いて行けない距離ではないが、夜遅いこともあり結局タクシーで帰った。
教訓:出待ちは劇場の近くの宿に泊まったときにするべし。

*1:テーブルに全部番号札が置いてあり、そこは予約席。ずいぶん前からスタッフはビールやワインを並べていた。

*2:マリインスキー劇場じゃあるまいし

*3:アムスで電車乗れなかった件