リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

Stanislav Kochanovsky の日本デビュー

基本的に古楽系の指揮者が好き*1で、それほどコンサートに行くこともない私であるが、若い世代でイチオシの指揮者がいる。1981年サンクトペテルブルク生まれの Stanislav Kochanovsky だ。 公式サイト http://www.kochanovsky.ru

彼は来年の3月NHK交響楽団のオーチャード定期演奏会第88回ドヴォルザークプログラムで日本デビューする。
現在サフォノフ・フィルの首席指揮者で、ここ2年程の間にヨーロッパのメジャーシーンにすごい勢いで登場するようになり、マリインスキー劇場*2でも最近《ボリス・ゴドゥノフ》《トスカ》を振っている。

 私はこのビデオクリップが縁で、若いマエストロとやりとりをするようになった。

youtu.be

このコンサートはもともとYuri Temilkanov が振るはずだったのだが、急な降板により彼が代わりに立ったのだ。
もちろんボリスのソリスト目当てだったので、ちょっと残念に思っていた。
しかし、放送を聴いたところで、なんて上手く歌わせてくれる指揮者なのだろうと感激した。しかも繊細で叙情性に富み、気負いも過剰な自己主張もないセンスのよさを感じさせられた。(コンサートマスターの優秀さもあったとは思う)
《イーゴリ公》の韃靼人の踊りなんかはこんなかんじだ。

youtu.be

やはりロシアものは勢いがあっておもしろい。

他にもいろんなものを聴きたいなあと思っても、なかなか放送もない。
先月別件でメッセ交換していた時に、なにげなく「日本で演奏する予定ありますか?」ときいたところ間髪いれずに「あるよ!来年3月日本デビュー!NHK交響楽団で」とお返事。「すごい、必ず行きますね!」「yay!」などとお互い浮かれてしまった*3のだった。

日本で知ってる人はまだ少ない*4だろうから、ここで宣伝してみた。どうぞよろしく。

 

 

 

*1:例外はGergiev と Barenboim

*2:もとはミハイロフスキー劇場で指揮者として活躍していた

*3:微妙に違うけど、稀少な日本人ファンと考えられてるに違いない

*4:まあ、はっきり言って無名でしょう