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リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

Maskarade at Het Concertgebouw Amsterdam 19122015

諸事情により、この日はボザールのSabadus のコンサートを諦め、DR放送響の《仮面舞踏会》コンサート形式を聴きに行くことにした。
デンマークの誇るヘルデンテノール、Stig Fogh Andersen のインターナショナルでは最後の公演になる、ということでもあった。
ぎりぎりで購入した席は二階左サイトバルコン1列目。音響的には私の好きな位置だった。
こちらは前日の《ローエングリン》と違って、尋常な演奏会形式であった。

ニールセンの《仮面舞踏会》は、序曲はしばしば演奏されるが、全曲オペラとして聴ける機会はデンマーク以外ではあまりないと思う。
あらすじはごく単純、仮面舞踏会で出会ってお互い夢中になってしまったお坊ちゃんとお嬢ちゃん。許婚がいるのにと親に仮面舞踏会に行くのを反対されすったもんだの末、実はその婚約者同士だったというお話。
エンタテイメント性と巧みな情景描写満載な音楽作品だ。

Radio Filharmonisch Orkest
Groot Omroepkoor

Markus Stenz: dirigent
Stephen Milling: bas, Jeronimus
Susanne Resmark: mezzosopraan, Magdelone
Niels Jørgen Riis: tenor, Leander
Johan Reuter: bas, Henrik
Bengt: Ola Morgny: tenor, Arv
Stig Fogh Andersen:  tenor, Leonard
Dénise Beck:  sopraan, Leonora
Elisabeth Jansson:  mezzosopraan, Pernille
Jakob Zethner:  bas, Ceremoniemeester
Simon Duus:  bas-bariton, Maskerverkoper | Magister

 デンマーク王立歌劇場アンサンブルメンバーでがっちりかためた演奏。文句無し。
私はけっこう馴染みがあるJohan Reuterと、Stephen Milling*1は、重要かつコミカルな役柄を余裕たっぷりに歌っていた。ドイツオペラのシリアスな役柄などでよく聴く人たちなのだが、お国ものではより生き生きとした表現が実に気持ちよく、しばしば笑いをとるところが楽しかった。Susanne Resmark、Stig Fogh Andersen も新国立劇場でワーグナー*2を歌ったのが記憶に新しいところである。
Stig Fogh Andersen は60歳こえてなお、永遠のJugendlichen Heldentenor と言える声。
ここではおとーさん役であるから、普段のルックスでぴったり。
デンマーク語上演で字幕はオランダ語なんだけど、曲調とソリストの巧みな歌唱で、笑いどころはしっかり分かる。笑い転げてる人がたくさんいた。

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こちらの演奏もRadio4 nl.のサイトでオンデマンド聴取可能。⇒⇒⇒

*1:このふたりはそれぞれ私のfavouriteと役がまるかぶりとか共演がしばしばあることで、どうしても気になるのだ

*2:前者はローエングリンのオルトルート、後者はタンホイザー