リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

バチカン美術館で朝食を

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イタリアの観光都市の有名美術館はどこも入場には長蛇の列に並ばなければならない。
事前に入館チケットを持っていてもある程度は並ぶ。
ここ、バチカン美術館も例外ではない。
しかしここには、最短待ち時間で入れる方法がある。朝食付き早朝入場チケットというのがあるのだ。

biglietteriamusei.vatican.va

入場チケットのオンライン販売ページに、Brakfast at the Museums という種類があるのでここから購入する。電子バウチャーがメールで送られてくるので、それをプリントアウトして持っていくだけだ。
朝7時15分から入場することができ、コートヤードでの朝食とオーディオガイド付き。早朝入場の割増料金がいささか高いが、まだまだこの制度は知られていないので、人が少ないなか、ゆっくり観られる。

ローマに着いた翌朝、テルミニ駅の近くのホテルを6時45頃に出て駅からタクシーに乗った。歩くのがいやだったからだ。7時10分頃美術館入口に着くと、20人程の入館待ちの人々がいた。20分くらいに入場開始。いったんチケットオフィスでバウチャーをチケットに引き換えてもらい、しばらくエントランスロビーで待つ。その後コートヤードに案内され、朝食の席に着く。ごく普通のアメリカンブレックファスト。

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パンケーキはその場で焼いてくれる。

みなさんすごい勢いで召し上がると、とっとと美術館の中に消えていった。私はさいごになってしまい、ひとりでぽつんといる態に。館内ガイドのお姉さんがオーディオガイドを持ってきて「何語?日本語ね?番号をここにいれていくと聴けるのよ。さあ、どうぞ」とてきぱき説明して去っていった。ぐ、ぐらっちぇ…。

いっしょに入ったはずの人々は、館内に散らばっているので、独り占めと錯覚するほどのびのびと見物することができた。

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地図の回廊

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出口のすてきな螺旋階段

システィーナ礼拝堂まで行くと、さすがに見物人が増えていた。が、よく聞く満員電車状態ではなく、ベンチに座ってオーディオガイドをじっくり聴きながら観る余裕はあった。ミケランジェロの最後の審判は、もっと大きなものかと思っていた。これを観に来ることがあろうとは考えていなかった。絵画そのものより、そこにいる自分の状態に感慨無量だった。

ピナコテークをざっと観てから、12時のホテルチェックアウト時間に間に合うように戻った。
その後はナポリへ移動。フレッチャロッサのチケットは自動券売機で買う。必ず「チケット買うお手伝いしましょうか?」とよって来る怪しい輩がいるので注意。絶対に荷物は自分の目の前に置いて、しっかり脚でガードしておく。無事に乗車できるかと思いきや、客車の並びがよくわからない。1〜3にはA、Bがあるのだ。私の乗るのは3B。ホームをどんどん行ってもAの表示ばかり。ついに駅員さんに尋ねた。まず1〜3のAの車両があり、その向こうにBがあるとのこと。先頭だった。今回は間違いなく、ちゃちゃっとかっこよく乗ろうと思っていたのに、なかなか難しい。