リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

おろしや国への旅

前回のナポリ旅の時に「今年の遠征はこれでおわり」と書いていたが1回プラスになった。
今まで行くのを渋っていたサンクトペテルブルクへ行くことにしたのだ。
いろいろな人に「行ったことないのか」「行くべきだ」と言われていたが、一番のネックはもっとも重要な目的であるマリインスキ劇場のプログラムが当てにならないことだった。実は何度か検討したことはあるのだ。しかし予定キャストが*1直前に平気で変更になったり、あまつさえ演目が変更になることすらあるのでこわくて行けなかった。いわゆるドタキャン、ドタ出*2が激しいのだ。プレミエ演目も「現在稽古中のキャスト」として複数出ていたりするので、この人!というお目当てがいる場合はきっぷを買うのもギャンブルになる。
この頃はだいぶマシになってきたのと、本人に出演確認できたので*3いよいよ出かけることにした。

 いつもと違い、準備には多少時間が要る。

ルート:中部国際空港からヘルシンキヴァンター空港ーーヘルシンキ泊ーーヘルシンキ中央駅からサンクトペテルブルクフィンランド駅(国際特急列車アレグロ)
名古屋からヘルシンキまで飛行時間は約10時間。アレグロの乗車時間は3時間30分。
時間がかかりそうな出入国手続きも列車内でできるので、かなりの時短になる。若干カオス状態になるうえ、手荷物検査はやたら厳重なシェレメチボ空港経由よりずっと快適であろう。
アレグロのきっぷはこちらから購入*4

www.vr.fi

フィンエアもレール&フライというアレグロに接続するサービスをしている。ただし接続便は1日2本。

ビザ:ロシア渡航にはビザが要る。(2017年8月8日からウラジオストク空港ではアライバルビザ制度が開始された)通常であれば大使館か領事館に申請に行き、2週間程でビザがおりる。私の場合どちらに手続きに行くにも交通費がかかるので、ビザ取得代行サービスに依頼した。*5 申込みをして必要書類の送付と返信時間合わせて3週間弱かかった。

宿泊:ヘルシンキは経由するだけなので、中央駅至近のホテル。サンクトペテルブルクではタリオンインペリアル。割引料金で前納。これに関して多少やりとりは必要だが、レスポンスが非常に早くあっという間に完了。

劇場のきっぷ:ミハイロフスキ劇場でバレエ、マリインスキ第2劇場でオペラ、マリインスキコンサートホールでピアコン鑑賞予定。こちらは劇場サイトから購入。e-ticketが送られてくる。エルミタージュ劇場に行くことも考えたが、外国人価格がやけに高く、おまけに席指定がない。 驚きの早いもん勝ち、チケットはカッサ引き取り一択ということが判明したので、残念ながらエルミタージュの緞帳を観るのはあきらめた。

防寒対策:どう見ても最低気温はマイナス(最高気温も0℃前後)。普段温暖な地域で生活しているため、想像がつかない。建物の中は暑いらしい。そこで中は薄着で外に出る時にがちっと防寒できるように、大枚はたいてカナダグースのダウンコートを購入。いちおうモンベルの防寒用下着とタイツも。あとはホッカイロでしのごう。帽子をかぶらないのは「バカ」ということなので、耳が隠れるニット帽も持っていく。足りなければ現地調達とする。

準備していて気付いたのが、あちらの女性は水洗顔をしない、ということ。今までは洗顔料とクレンジングオイルをもっていってガシガシ顔を洗っていた。ヨーロッパでは硬水の水道水で洗顔することはないらしい。ということでそれに倣い(郷に入れば郷に従え)ミセラーウォーターを使用することにした。基礎化粧品量激減。

kindleには「大黒屋光太夫」「シベリア追跡」などを入れ、ヒマな時間には読もうと思う。

追記:タクシーの利用

配車アプリuberを検討していたが、車がタクシーの態をしていないとわかりにくいのでは、という懸念がありYandex.Taxiを使用してみようと思う。ロシアは公共交通機関がやけに安いが、タクシーも安いのだ。地下鉄は見学するつもりだけど、寒いからちょっと遠くの移動はタクシーにしよ。

 

*1:キャストこそが重要

*2:行くには到底間に合わない

*3:わからない…と言うこともあるのでヒヤヒヤなのだ。ただ親分が指揮をするものであれば、よほどのことがない限り断ることはない、とはいえ親分が振るかどうかもかなりせっぱつまらないとわからなかったりする

*4:各種休日には、運行本数と時間が変わるので注意

*5:代行費用の方が交通費よりはるかに安い