リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

シャルトルの中世祭り

行きたいと思っていたクリュニー中世美術館が7月まで閉館とのことで*1、どこに出かけようかと少し考えた。国鉄はストライキ中だが、週3、4日は間引き運行している。よし、シャルトルへ行こう。所要時間は1時間半程度だし。メトロでモンパルナス駅まで出て国鉄の駅に行ったらシャルトル方面へ行く電車の出るホールはえらい遠かった。
やっとたどり着き窓口は閉まっていたので券売機で切符を買おうとするとチップ付きのクレカしか受け付けてくれない。そのようなクレジットカードを持ってこなかったためどうしたらいいのかと考えることしばし。海外の鉄道切符をオンラインで先に買うのはしょっちゅうしているんだから、とSNCFのアプリをダウンロードしてそこから購入することにした。これならプリントしなくてもモバイルチケットがアカウントから見られるので何の手間もいらない。電車は通常1時間に2本のところ1本になっていた。1本見送り、次の電車が来るまでには何とか切符の準備ができた。(ただ、これもストライキのせいか、検札も来なかった・・・)

 運行されている電車は時刻通り。無事シャルトルの駅に着いた。大聖堂まで行く途中の公園で何やら催事が行われていた。

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騎士道トーナメントを模したアスレチック

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聖杯探求ゲーム受付

たくさんの子供達が遊んでいた。子供用のイベントにしてはスタッフのコスプレが本格的だし、ゲームは有料の様子なので不思議に思いながら大聖堂の敷地に入ってびっくり。
かなり大規模な中世フェスティバルが開催されていたのだ。

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https://www.chartres1254.fr

中世フェスティバルというとプロヴァンのが有名だが、ここシャルトルでも毎年5月にあるらしい。聖堂建築に関わる様々な展示をしているブース、中世期の楽器を使ったステージイベント、騎士トーナメントの時に行われる旗振りのパレードや先に見たアスレチックゲームや大人も参加のダンスなどがあった。

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聖堂建築に使用した石積みの装置再現

私は中世騎士道と聖杯探求に取り憑かれている人間だ。何の前触れもなくこの祭りに出会したことに感動してしまった。引き寄せられたとしか思えなかった。
見て回っているうちに雨が降ってきたし疲れたので休憩。

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お皿の下にあるのは受付でもらった祭りのプログラムとサイトマップ

後ろの席にはドイツ人おっさんたちのグループがいたが、ここに来ているのはほとんどフランスの他地区からの観光客のようだった。パリにはたくさんいる外国からの観光客らしき人たちをぜんぜん見かけなかった。
ここに来ることを思いついて本当に良かった。もちろん聖堂の内部、ステンドグラスも見物した。あいにく曇時々雨という天気だったため、光が射して色がガラスの色が変わる様子は見られなかった。いつも私がどこへ行ってきたかと尋ねるZhenyaマネジャーのCさんに「シャルトルに行った」と話すと、パリのノートルダムよりシャルトルの方が素晴らしいときっぱり。彼女はフランス生まれではないので、シャルトルの大聖堂の方を先に見ていたのだそうだ。それでパリに来てノートルダムを見てがっかりしちゃったわ、と。じゃ、私もつぎはがっかりしに行こうかな。

 

*1:全く知らずに当日行き方を調べようとしたら「本日閉館」になっていたのでびっくり