リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

サンルイ病院ムラージュ博物館

演奏会が目的のためその他ノープラン。でも今はSNSでいろいろと情報を教えていただける。
一緒に演奏会に行く友人とランチの約束をしていたので、その前に何をしようか考えていると21、22日は「欧州遺産デー」とのお知らせが。
メトロですぐ行けるサンルイ病院のムラージュ博物館も無料公開。これは見に行きたい!とさっそく出かけた。*1

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ムラージュ博物館

サンルイ病院の敷地はとても広く、現在稼働している病院の手前に歴史的建物群がある。門を入ってどんどん行くと病院の中に入ってしまった。インフォメーションに職員もいなかったので、また外に出て、大きな構内地図を眺めて博物館の位置を確認。駐車場のある門からすぐ横の階段をおり、奥へ入ると博物館があった。
とても小さな建物で、入口には警備員のおじさんがいた。リュックサックや大きなバッグはその辺りに置いていけと言われて驚いてしまった。ロッカーも棚もないのに。おじさんが見張っているからということだろうが、心配だ。小さいバッグなら持って入っていいので大事なものはたまたまリュックに入れていたハンドバックに入れ換えて持っていった。

*1:私の趣味嗜好がどうもダダ漏れの様子

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アエロフロート モスクワ経由パリ便

恒例化しつつある9月の秋分の日連休、今年もパリフィルハーモニーに行ってきた。

標題の航空便に乗るのは2回目。パリ直行かと思いきや、モスクワで降機して欧州国内便に乗換をしなくてはならない。実際乗ってみないと分からないので記録しておく。

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これに乗るのは2回目で、前回はサンクトペテルブルクまでだった。サンクトペテルブルク等のロシア国内に乗換する時はターミナルが変わるため乗り継ぎの時間は最低でも40分はみておくといい。アエロフロートのサイトでは65分かかると表記されているが、そこまではかからなかった。
パリ便乗り継ぎには20分あれば行けると思う。

シェレメチボ空港で降りるとすぐにトランスファーデスクがあり、スタッフはたいてい不在。デスクの上にゲート案内のボードがあるのでそれで確認する。デスクのすぐ横がパスポートコントロール。そこを出るとすぐセキュリティチェックがある。
そこはレーンが2箇所しかないので、搭乗客が多い場合は時間かかるかも。タブレットやパソコン、機内持ち込み液体物は出す必要はなく、バッグに入れたままでいいと言われる。
かろうじてペットボトルはダメだが、ちゃんとチェックしてるか怪しいレベル。
そこから階段かリフトで下の階に降りると比較的近くにパリ行きのゲートがある。時々直前にゲートが変更になることがあるので気を抜かないように。私の経験上これほど楽に乗り継ぎできるところはなかった。いちおう直行便の態なのだから当たり前といえばそうなのかも。
ただアエロフロートの問題は、ロスバゲが異常に多いということなのでなるべく荷物は預けないようにした方が良いだろう。私も前回懲りたため、機内持ち込みできるキャリーバッグとリュックサックにした。防寒具がいらないので軽くすんだ。
オンラインチェックインをして、成田空港で搭乗券を自動機で印刷しようとしたができなかった。しかたないので預け荷物はないがバゲージドロップデスクで出してもらった。
復路のCDG空港では機械で印刷できたはいいが「お呼び出し」があり、結局ちゃんとした紙の搭乗券を出し直された。そんなことなら印刷せよなどと言わなければいいのに。また、私の名前にはhが入るため、フランスのアナウンスは聞きづらく「なんか呼び出されてる?」と気づいたのはかなり時間がたってからだった。hが入る方お気をつけて。
全部の店がどうか不明だが、シェレメチボの乗り継ぎエリアの店では現金はルーブルのみ使用可だった。必然的に外国人はカード使用ということになる。Amexはまず使えないのでカードはVisaかMasterを。
案内をしてくれるスタッフがいるという話もあるようだが、そのようなスタッフはまずいないと考えた方が無難だろう。質問するようなスタッフがあまりにもいないため、乗客である私にロシア人の乗客がなんか聞いてくるという状態だ。
表示を頑張ってたどり、もし想定される質問があれば機内でCAに聞いておくといい。

今回はまったく遅れもなくパリに到着。CDG空港からフィルハーモニーがある19区まではタクシーで一律50€である。ここは空港バスもRERも次にメトロに乗換をしなくてはならないのでタクシーで行った方が楽だと思う。

白夜の季節のピーチェル街歩き

6月22日の夏至が白夜のピーク。それをすぎると少しづつ夜の時間が長くなり、私が行った頃は完全に暗くなるのは2、3時間というところだった。

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宮殿広場から見えた花火 23:30

上の写真に写っているテントや四角い構造物は、翌日のネヴァ河マラソン大会のスタート、ゴール地点と事務局テント。駐車場のあたりには簡易トイレが多数設置されていた。

この季節のピーチェルは体感気温は25℃前後、乾燥していて風もあり爽やか。

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夏のネヴァ
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ピーチェルATM事情

間があいてしまったが、記録しておきたいこと。
今回宿泊したエカチェリーナホテルは、日本領事館、エルミタージュ美術館、ネヴァ河のすぐ近くで夏は便利なところだった*1 チェックイン時点で支払いをすることにしたら、カードが通らなかった。私は普段Amexのスカイトラベラーカードを利用している*2が、ロシアではAmexはほぼ使えない。VisaかMastercardを持って行くといい。ということで持って行ったVisaカードが通らないのだ。もう一枚持っているはずが、勘違いでそれしかなかった。現金で支払うしかない。手持ちのキャッシュはそんなにない。「キャッシュマシンってどこにあるの?」とスタッフに聞いてみると、一番近いのはここ、と銀行の位置を地図に書いて教えてくれた。徒歩15分。宮殿広場を通ってネフスキー大通りまで行かねばならん。とりあえず荷物を部屋に置いてさっそく出かけた。

*1:公共交通機関の停留所が遠いので冬は不便だと思う

*2:前2回の旅行では、欧州系のチェーンホテルに宿泊したのでAmexが使えた

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Attila at Mariinsky II 30062019

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カーテンコール

私はヴェルディの初期作品が苦手だ。どんなアリアでもぶんちゃかぶんちゃかしている。好きな歌手であるとかよほど上手い人が出ていないと、速攻で寝てしまうくらい。
お芝居としてよほど面白い舞台だったらなんとか見ていられるかとも思うが、ことマリインカに関してはそれを期待することもできない。
今回《アッティラ》はZhenyaのデビュー公演になるはずだった。5月のボルドーでも《ワルキューレ》の公演の合間に練習していた。アッティラの音域は彼の声のレンジより低いと思うので、実際聞くのも楽しみだった。
ところが、出発前夜、サイトを見たらキャストが変わっていた。マリインカの場合、ドタキャンドタ出は日常茶飯事なので、ゲストキャストでもない限りあえてアナウンスはされない。
ウェブサイトのプレイビルを毎日確認しないとならない。
理由もわからないので、混乱していると病欠だということがわかった。多分いつものウイルス性の咽頭炎だろう。夏だからと油断していた。
ピーチェルには予定通り行って《アッティラ》も観たがほとんど寝ていた、
《アッティラ》はI.Abdrazakovの十八番で、この舞台も映像メディアがある。
Zhenyaが歌うもので映像が出ることはないので、いつかまた歌う時に観られる機会があるといいかと思う。とりあえず彼の出演予定は10月に入っているが。
それにしてもピーチェルにいるときは必ずオペラを振っているというゲルギー親分の律儀さよ。

Gala concert of prize-winners of the XVI International Tchaikovsky Competition at Mariinsky II 29062019

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Alexandre Kantorow (piano)
France

Mao Fujita (piano)
Japan

Dmitriy Shishkin (piano)
Russia

Kenneth Broberg (piano)
USA

Konstantin Yemelyanov (piano)
Russia

Alexey Melnikov (piano)
Russia

An Tianxu (piano)
China

Dohyun Kim (piano)
Republic of Korea

Sergey Dogadin (violin)
Russia

Marc Bouchkov (violin)
Belgium

Donghyun Kim (violin)
Korea

Ravil Islamov (violin)
Russia

Zlatomir Fung (cello)
USA

Santiago Cañón-Valencia (cello)
Colombia

Anastasia Kobekina (cello)
Russia

Maria Barakova (mezzo-soprano)
Russia

Aigul Khismatullina (soprano)
Russia

Angelina Akhmedova (soprano)
Uzbekistan

Alexandros Stavrakakis (bass)
Greece

Gihoon Kim (baritone)
South Korea

Migran Agadzhanian (tenor)
Russia

Vladislav Kupriyanov (baritone)
Russia

Matvey Demin (flute)
Russia

Alessandro Beverari (clarinet)
Italy

Nikita Vaganov (clarinet)
Russia

Sofia Viland (flute)
Russia

Alexei Lobikov (trombone)
Russia

Yun Zeng (horn)
China

Felix Dervaux (horn)
France


The Mariinsky Orchestra
Conductor: Valery Gergiev

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Tannhäuser at Mariinsky Concert Hall 29062019

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マリインスキコンサートホール

マリインスキ劇場は、旧劇場、新劇場、コンサートホールの3つのヴェニューを持っている。コンサートホールだけはバス停ひとつ分離れているが300メートルくらいの距離なので旧劇場まで歩いてもたいしたことはない。この日はまずコンサートホールで《タンホイザー》を聴いてから新劇場でチャイコフスキーコンクール入賞者ガラを観る予定だった。指揮はゲルギー親分。
親分は今年バイロイト音楽祭に《タンホイザー》でデビューする予定。マリインスキの新演出(とはいえ、セミステージ形式)《タンホイザー》はその練習のようなものだろう。とすればかなり完成度は高いはず。

Conductor: Valery Gergiev
Tannhäuser: Sergei Skorokhodov
Elisabeth: Anastasia Schegoleva
Venus: Yulia Matochkina
Wolfram von Eschinbach: Vladislav Kupriyanov
Hermann: Dmitry Grigoriev
Walther von der Vogelweide: Stanislav Leontiev
Biterolf: Yevgeny Ulanov

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