リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

Casa Vediのマエストロに聞くヴェルディの生涯

映画『カルテット!人生のオペラハウス』の老人ホームのモデルとして知った人も多いと思う、ミラノの「音楽家の憩いの家」カーサヴェルディ。その中で唯一の音楽家職員である指揮者フェルディナンド・ダーニ氏の講演を聴いた*1。作曲家としてたいへん多くの…

ヨガで瞑想、気功でマインドフルネス

タイトルの二つのこと、日常的に私がヨガと気功のレッスンで体験していることだ。瞑想はなんとなくぼーっとしていてなにも考えていないような状態、メインドフルネスは雑念を入れずにその時していることや見ているものに集中する状態、だと考えている。同じ…

着物コミック2題

先日はパリで着ようとして着物持っていったのに気温が高くて挫折した。 そんな私がいま楽しみに読んでる着物を着る女の子が主人公のマンガふたつご紹介 ひとつめは現在連載中、大阪在住のOLが関西の実在の場所に(喫茶店・図書館・神社等)祖母から譲り受け…

パリの人類学博物館

私はフォークロアが好きだ。音楽に限らず民俗学の分野全般に関心がある。神話伝説など伝承文学、伝統音楽、伝統楽器、少数言語、庶民の生活史等伝承の類別は問わない。なかでも特にフォークカトリシズム*1を代表とする土着の信仰とメジャーな宗教との融合や…

Toneelgroepamsterdam: Roman Tragedies at Théâtre national de Chaillot 30062018

Performed by Toneelgroepamsterdam Director: Ivo van Hove from william shakespeare's Coriolanus, Julius Caesar, and Antony and Cleopatra オペラの他に何か観るものはないかな~と探していた時に、シャイヨー劇場のプログラムにIvo van Hoveの代表作…

Boris Godunov (1869) at the Opéra Bastille 29062018

オペラ座職員のストライキにより演奏会形式上演 Conductor: Vladimir JurowskiXenia: Ruzan MantashyanFyodor: Evdokia MalevskayNurse of Xenia Alexandra DursenevaThe Innkeeper: Elena ManistinaBoris Godunov: Ildar AbdrazakovPronce Shuiski:Maxim Pa…

パリ再訪、オペラ座ストライキ騒動

パリの国鉄ストライキは続いている。5月の《パルシファル》では劇場の設備トラブルにより前半の舞台がキャンセルになる事件があった。その後はつつがなく上演されていると思いきや、なんとオペラ座職員の賃上げ交渉のためのストライキが始まってしまった。…

ツァーリと民衆、そしてこどもの死 パリオペラバスチーユ《ボリス・ゴドゥノフ》雑感

現在パリオペラバスチーユでは、ムソルグスキーのオペラ《ボリス・ゴドゥノフ》の初稿版が上演されている。1869年初稿版はここでは初上演とのことだ。指揮はVladimir Jurowski 演出はIvo van Hove である。このふたりの指揮(音楽、舞台において)によるこの…

Fidelio at NNTT 27052018

ネタばれがありますので、これからのご鑑賞の方はご注意を。 何かと舞台演出が話題になってる新国立劇場新制作《フィデリオ》、簡単にいうと… 第1幕:モーツァルト風味《トスカ》 第2幕:モーツァルト風味《トリスタンとイゾルデ》とベートーベン作曲《ア…

シャルトルの中世祭り

行きたいと思っていたクリュニー中世美術館が7月まで閉館とのことで*1、どこに出かけようかと少し考えた。国鉄はストライキ中だが、週3、4日は間引き運行している。よし、シャルトルへ行こう。所要時間は1時間半程度だし。メトロでモンパルナス駅まで出…

Parsifal at the Opéra Bastille, matinée 13052018

Richard Jonesによる新演出《パルシファル》、多くの人々がプレミエの日を待っていた。が、しかしゲネプロが行われようという日の前に衝撃的な告知が出された。「舞台奥の防火用扉のワイヤーロープが2本切れたため、点検と修復の必要有り。《ロミオとジュリ…

ストレスフルなパリへ

新年度からあっという間にGWも過ぎ、ボケボケしている間にパリに発つ日が来てしまった。 現在フランスは国鉄SNCFがストライキ中*1、便乗なのかエールフランスもストライキ。列車で移動せず、エールフランスに乗らなきゃいいと思っていたら、目指すパリオペラ…

Lohengrin 東京春祭 08042018

上野春祭の演奏会形式ワーグナーシリーズはいい。と言いつつここ数年は足が遠のいていた。年度初めに職場で騒動が多かったからだ。今年は余裕を持って行くことができた。ワーグナーは演奏会形式でじゅうぶんであると私は考える。予算がないとかで中途半端な…

Liederabend; Klaus Florian Vogt 東京春祭 歌曲シリーズ 26032018

私はVogtさんの歌曲コンサートは聴いたことがない。春祭のリサイタルのきっぷをとったこともあったが、友人に譲ったりそもそも買わなかったり。今回は競争率が高いかも、と友人のスペアで買ったきっぷでそのまま行くことにした。前方ピアニスト側の席。アカ…

ラッシュチケットで Il Trovatore 鑑賞

時間が前後するが、2/12にラッシュチケットを購入して《トロヴァトーレ》を鑑賞したことについて。METは日曜は公演なし。ならば月曜に上演している《トロヴァトーレ》を観にいきましょうということになった。そこで月~金曜日までは正午に、土曜日はマチネ開…

Parsifal at the MET 13022018

2回目の《パルシファル》鑑賞になるので、前夜外がうるさくてよく眠れなかったこともあり午後まで部屋で眠っていた*1。せっかく持ってきたし、比較的気温も上がっていたので着物を着て出かけた。 この日の席はオーケストラの2列目。例によって下手より上手…

メトロポリタン美術館、アメリカ自然史博物館

NYC到着二日目の日曜日は雨。Zhenyaは、自分は休まなくてはならないから友達とメトロポリタン美術館や自然史博物館へ行ってこい、日曜はたしか入場無料か安くなってたはず、とガセネタを提供してくれた。*1昨シーズン来た時はノイエギャラリーにしか行かなか…

Parsifal at the MET 10022018

マチネ公演が終わって出待ちの後、近くで遅いランチをしてから部屋に戻り急ぎシャワー、着替え。ぎりぎりで休む時間はほとんどなかった。この回だけ観る弾丸遠征の友達2名と全行程同行の友1名、現地在住者1名、私、とけっこうなグループ鑑賞になった。席…

L'elisir d'amore at the MET matinee 10022018

最上階ファミリーサークルで鑑賞。《愛の妙薬》、実はほとんど実演を観たことがないので曲もよくわかっていないのであった。おまけにNYCに着いた直後で、着替えもせずという状態。半分くらい寝ていたかも。 Adina: Pretty YendeNemorino: Matthew PolenzaniB…

まずは国内線欠航

1月末に同じくNYCに出かけた友人が、国内線が雪で欠航になり目的地到着が1日遅れたという話をきいていたので、悪天候の場合はどうするかは考えていた。出発当日は好天。少し早めに空港に行き少し早いが荷物を預けて、お昼ごはんを食べたり温泉に入ったりし…

NYC来てます

9日にNYC入りするはずが、まさかの機材到着せずで中部から成田に移動できず翌朝の羽田発JFK着に振り替え。1日損しちゃいました。 10日にMETのダブルヘッダー。しかもパルシファルは夜公演のため、終了が夜中の1時。きつかったけど楽しくすごしてます。一週…

ロシアのお土産と帰り道

行く前から騒いでいたナチュラシベリカのコスメ UKのサイトはこちら シベリアの草花を使用したオーガニックコスメということで、一部のコスメオタの間では有名みたい。好評のハンドクリームをお土産に買って使ってみた。 香りはしっかりあるけど、すぐに消え…

ロシア旅についてその他

ビザ取得が必要ということと、なじみのある文字が使われない国、とういうことで、少々敬遠されがちのロシア旅、ヨーロッパよりのサンクトペテルブルクだけだったが下の記事を参考に私の雑感をまとめておく。

バスとUber初使用

前回の続き。エルミタージュ美術館からナチュラシベリカネフスキー大通り店に行くために、バス停に行った。サンクトペテルブルクのバスは普通の路線バスと小さいバスの二種類ある。路線番号をなにかと勘違いして、私は乗るつもりのない路線に乗ってしまった…

サンクトペテルブルク名所歩き

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。2017年の総括とかしていませんが、遠征に行くほかは、仕事ばかりしていてたいしたことはしてませんので、旅日記続けます。

The Tsar's Bride at Mariinsky II 25122017

50ルーブル(約100円)のプレイビル。英語とロシア語版あり。 リムスキー=コルサコフのオペラは日本ではほとんど上演されない。ロシア圏でもそうしょっちゅうかかっているものでもない。《皇帝の花嫁》は、シラー劇場とスカラ座で上演された舞台のDVDとブル…

アレグロで国境越え:ヘルシンキからサンクトペテルブルクまで

12/23にフィンエアでヘルシンキに飛び、中央駅近くのホリデイインに一泊。空港から駅までは電車で30分程。料金は5ユーロだった。12/24は通常4便あるアレグロの運行は午前の1便のみ。 フィンランド側からの切符の座席指定はできるが、ロシア側からはできない…

おろしや国への旅

前回のナポリ旅の時に「今年の遠征はこれでおわり」と書いていたが1回プラスになった。今まで行くのを渋っていたサンクトペテルブルクへ行くことにしたのだ。いろいろな人に「行ったことないのか」「行くべきだ」と言われていたが、一番のネックはもっとも…

読売日本交響楽団 メシアン:歌劇「アッシジの聖フランチェスコ」びわ湖ホール 23112017

11月22日、Dmitri Aleksandrovichの訃報に接し、ほんとうに残念で悲しいです。ご家族近親の方はもとより、世界中の多くのファンに愛されている偉大な歌手です。ご冥福とともに、深い悲しみに沈んでいる方々のお心に平安がありますようにと心からお祈りいたし…

Béjart Ballet Lausanne 魔笛 18112017

Maurice Béjartは10年前の2007年11月22日に亡くなった。東京文化会館のロビーにはこのパネル(ネコかわいい) 私も3年前に第九交響曲で久しぶりにBBLのパフォーマンスを見た時に、Béjartの存命の時とは変わったんだなと思っていたが、今回の公演でもそのよ…