リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

フランクフルトからリエージュまで、とリエージュ観光

フランクフルトから朝10時過ぎに出るブリュッセル行きのICEに乗車すると、リエージュには約2時間半で到着する。近いもんだ*1
「出発する」旨つぶやいたところ、どなたかがw 不吉なことをおっしゃる。抵抗したが、結果そのとおりになった。
1等の運転席のすぐ後の席*2を予約したものだから、なかなかおもしろい光景が見られた。

f:id:Lyudmila:20150307161854j:plain ICEの運転席

ここにいると、次々と見学人が現れる。鉄ちゃんたちが、車両スタッフに頼んで中に入れてもらうのだ。しばらく運転席の様子をじっと眺めてから、彼らは*3うれしそうに自分の席に戻っていく。
そんなことしなくても、ずーっとここが見られる私はかなりいい気分。
運んでもらったコーヒー飲みつつ*4ぼーっとそれらを見ていると、ケルンに着いた。そこで予定時間より長めに停車していたので、先の警告が頭をよぎり、これは来るかな…と。
案の定ケルンを出ると、アナウンスがあった。「車両トラブルのため次の停車駅で、向かいのホームの車両に乗り換えてください、席は同じところへどうぞ」だと。ここですでに四カ国語(フラマン語、フランス語、ドイツ語、英語)になってた。
何度かこの手の乗換えは*5経験してるので、かなりマシな部類だと思う。で、デューレンで乗換え。ここで乗り換えるのはお約束のようだ(ね、M.F.さん)。乗換えた車両は先のより汚かったのでちょっと残念だった…。

 ということで予定より30分程度遅れてリエージュ=ギーメン駅に到着。

f:id:Lyudmila:20150307165739j:plain この駅舎のデザインだけは有名。街はずれにあるためか、閑散としている。構内に日曜も開店してるスーパーがあってこれは便利だった。

泊まったホテルは駅を出てすぐにあったので、迷うこともない。各方面へのバス停も駅前に集中している*6

この日は例によってバーチャル姉のレイネさんとお会いする約束をしていて、駅の駐車場で待ち合わせた。彼女の車に乗せていただき、お目当ての聖バルテルミー教会へ出かけた。


Asbl Art et Histoire Saint-Barthélemy Liège

今年2015年10月にミレニアムを迎える教会で、ベルギーの七大秘宝のひとつ「聖バルテルミーの洗礼盤」(12世紀の細工師、レニエ・ド・ユイ作)がある。蝋型で創った真鍮製で、実際に見るとやわらかい線の細工と同時期の木彫りの彫刻などに比べて、リアルなものの表現に驚く。建物はもとはロマネスク様式だったようだが、今はその影がない。洗礼盤の周りに展示されていたカリヨンの装置を見物している人のほうが多かった。
小さな宝物展示の部屋や、かわいらしい聖母子像

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をゆっくり見てから、教会を後にした。この日はコレージョ(神学校か大学の神学部みたいなとこ?)のほうでミレニアムの記念講演会が行われていた様子。そのせいか知らないが、入館料は無料だった。
その後近くで、昼食代わりのビール摂取。翌日はオルヴァルも飲んだけど、こっちのが美味しかった。

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その後、街の中心部に行き

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ワロン王立歌劇場(この日は雨模様だったので、写真は翌日撮影したもの)

の付近を散策し、ちゃんとリエージュ風肉団子の夕食を摂った。

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「リエージュってどこ〜?なにがあるの?」と言われるけど、ワッフルだってリエージュ風ってのがあるくらいなんだし、ベルギー(あるいはオランダ南東部)に行くならここも寄る価値は有り。

 

 

 

*1:しかし実際はそうあまくはなかった

*2:つまり一番前

*3:例外なく欧州系の若い兄ちゃん

*4:朝だとカプチーノを頼むことにしてるのだが、注文とりにきた人が「この列車のキッチンにはミルクフォーマーがないから、ふつうのコーヒーしかできないんです」とのたまったのだ!

*5:思えば昔はじめて英国へ行った時にも、いきなり乗換えさせられたんだった。遠いホームに行かされて泣きそうだった

*6:バスに乗らないと、市内中心部には行けない。バスのきっぷはのりこんで運転手から買えばよし