リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

エルコラーノ遺跡へ

ナポリに来て、ポンペイの遺跡に行こうと考えていたが、その手前にあるエルコラーノ遺跡の方がコンパクトで、修復状況もいいと聞いたのでそちらに行くことにした。

私はガレリアウンベルトプリモの中のホテルに宿泊したので、最寄りのメトロでまずは中央駅まで出た。中央駅のメトロの駅名はガリバルディ。そこからベスビオ周遊鉄道に乗り換える。この鉄道はソレントまで行ける。ポンペイに行くには必ずソレント行きに乗らないといけないが、エルコラーノは別の目的地へ行く電車でも行ける。

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Circumvesvianaの表示を見て行けばよい。観光客が目指しているのはほぼこの方向なので、間違えることはないと思う。
切符の窓口にはけっこうな列。「エルコラーノ、ウノ」でOK。片道2.2€(帰りはなぜか2.28€)。安い。ナローゲージのがたがた揺れるぼっろい電車に乗ること20分でercolano scavi駅に到着。

 

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 小さい駅に降りるとすぐ左手にベスビオ遊覧バス(?)の受付所がある。私はまっすぐ海に向かって下る坂道をおりていった。途中の小さな食料品店で水を買い、10分で遺跡の入口。

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ヘルクラネウム(ラテン語)の門。ポンペイと周辺の遺跡と併せて世界遺産に認定されている。

門を入るとすぐ遺跡の街がひろがり、海も見える。

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100m程先にあるビジターセンター *1で入場チケットを買う。
遺跡に下りる前に休憩所とミュージアムショップ、オーディオガイド貸出窓口がある。私はオーディオガイドを借りずにぶらぶらと英語の解説表示を読みながら回ることにした。

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しっかり帽子をかぶり、靴はここを歩くために買ったスニーカー。古代の街の石畳はナポリ旧市街の石畳よりは大きい石の組合せだったので、こちらの方が歩きやすい気がした。建物が比較的よく残っていることと、内装などの修復状態が進んでいること、進捗状況も記載されていることなどから、ポンペイより「古代」感はないかもしれない。
それに円形闘技場のような大きな施設跡もない。
ただ先が見えるし、観光客もすくなめなので、動き回る自由度は高かった。あまり疲れないのもいい。ゆっくり見てまわってから出口のミュージアムショップでいくつかお土産を買い、帰路についた。
入場料は11€、往復の交通費はメトロこみで8€弱。ちなみにナポリのメトロは2つのラインしかないし料金も安いが、駅は新しくて広々している。駅のデザインは美しく、注意していればバスよりスリに遭う危険もなさそうだ。

無事にホテル最寄地区に戻り、遅めのランチをとってから部屋に戻り、シャワーとお昼寝を2時間ほどして、2度目の公演鑑賞の準備をした。

 

*1:チケット販売窓口、トイレ、飲料の自販機等がある