リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

サンクトペテルブルク名所歩き

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
2017年の総括とかしていませんが、遠征に行くほかは、仕事ばかりしていてたいしたことはしてませんので、旅日記続けます。

12/24にサンクトペテルブルクに到着して、近隣をぶらぶらした後、夜は徒歩10分の距離にあるミハイロフスキー劇場に《クルミ割り人形》を観に行った。12月にこのバレエを観るのはロシアの子供たちのはずせない行事のようで、お子様とその保護者だらけ。昼間も上演があるため夜公演は若干年齢層が高い。雪が少ないといっても日陰と道路脇には雪があり、ドロドロ状態の道が多いので皆さんクロークでスノーブーツから靴を履きかえていた。私は対応できなかったら現地で購入しようと考えて、結局履いてきたショートブーツ一足で通した。ヒールのあるものだったが用心して歩けば大丈夫だった。*1 
比較的小さいが、昔ながらの劇場という雰囲気でとても楽しい公演だった。
帰り道でたいへんにインスタ映えのする写真が撮れた。

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ロシアのクリスマスは新年1/7なので、翌日もごく普通の日。エルミタージュ美術館は月曜休館のためミハイロフスキー劇場近くのロシア美術館に出かけた。
劇場からアカデミー、美術館、と建物がどれがどれだかよくわからない。外から見える受付に行ってみるとボックスにいたおばさんにкуда? と仏頂面で訊かれた。русский музей*2と答えると、あっちだ、ともっと先を示された。困ったのはオープンな扉はひとつもないということだ。入口の表示もないので、誰か他の人が入っていくのを見定めていくしかない。ロシア美術館の入口は建物の右端にあった。中に入り少し行くとチケット売場があり、無事購入。クロークにコートを預けてから鑑賞開始。ロシア美術館はニコライ2世により創設され、ロシアの工芸品や絵画が主に展示されている。ロシア美術好きにはかなり見応えがあるものと思う。私もお気にいりの絵画がたくさんあって見物のしがいがあった。ポンペイ最後の日と、マコフスキーのルサルカは必見。
美術館のカフェが好きなので、お茶を飲んでひとやすみしてからすぐ近くの血の上の救世主教会を観に行った。
こちらもわかりにくく教会の裏手にチケットブースがある。観光客はたくさんいたが、並ぶこともなくきっぷも買えて中にも入れた。たぶん夏の時期だと並ばないといけないんだろうな。内部はさほど大きい教会ではないが、装飾は美しい。

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こういう場所はどこも帝政ロシアを感じる。ここの管理は聖イサアク大聖堂と同じになっていて共通券などもある。歩き回って疲れるのもいやなので、そちらは次に来た時の楽しみにとっておくことにした。
その後は少し遅いがホテル近所のレストランでランチをとり、部屋に戻って少し仮眠。着替えてマリインスキ2へ、で一日が終わった。
12/26は、いよいよエルミタージュ美術館へ。当日券を買おうと目論んでいたが、先にネット購入しておいた方が無難との情報を得たので直前にサイトで購入。バウチャーをプリントして持って行った。
しかし、遠い。ホテルから宮殿広場までは近いのだが、そこからが遠い。さてネット購入チケット利用の入口はどこかと探すと、本館と冬の宮殿との間の道の途中にあった。
本館の入口には来場者が並んでいたが、こちらは誰もいなかった。

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自動券売機もここにあったから、現地で買ってもよかったかも。
それにしてもどこに行っても、入口が分かりにくい。ここも小さい木の扉を開けると近代的なロビーが広がっていた。いきなりセキュリティゲートがあるのでびっくり。*3
クロークにコートを預けて*4中に入った。バウチャーを入場券に代えるのかと尋ねたら、そのまま電子チケットとして使用できると言われた。入った場所を忘れないようにしようと目印を記憶しながら鑑賞開始。いきなり出てきた企画展の《ロシア革命100年展》、どうみても7月にエルミタージュアムステルダムで観たものと同じだった…。

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そこを過ぎていよいよ本館。とにかく広い。これは遭難する。すぐにどこをどう歩いているのかわからなくなってきた。

f:id:Lyudmila:20180106213630j:plain  窓から見た風景

何年かごとに日本でもエルミタージュ美術館展が開催されるが、収蔵品が莫大な数なのでそういうところでコンパクトに鑑賞するのがいいかもしれない、と思った。チケットには一日券、二日券がある。気合をいれて二日間ここに居続けて鑑賞しても観きれないだろうな。
またまた疲労のため、カフェでケーキとコーヒー摂取。カフェは私の入った口から近かったはずと休憩後館内から出ようと「出口」表示を目指していくが、全然もとの場所に戻れない。持っていたクローク札を元の場所ではないクロークの係に見せてどう行けばよいか尋ねた。まずふたりのクローク係の言うことは違っていた。次にインフォメーション係。示された通りに行っても違う場所に出た。その先の年配のセキュリティ係に尋ねたがやはり当該出口はない。いったん出てしまったことになったからだ。しかたないのでもう一度入らせてもらい、のぼったりおりたりしていたらやっと入ったロビーに出た。目印に記憶していたものがおおざっぱすぎたのを反省し、次はコンパスアプリを使うことにしようと心に誓った。
なんとか外に出て、さて次はお土産調達に日本からは早々に撤退してしまった「ナチュラシベリカ」ネフスキー通り店に出かけようとマップ検索をした。
ここでまた間違ったバスに乗ってしまってアクシデント。以下次回。

*1:高いヒールのブーツを履いていた現地人が派手にすっ転んでいるのも目撃した。慣れというものはおそろしい

*2:何度もあったことだが、アールの発音、ものすごい巻き舌でないとまったく通じないのだ。練習しまくっといてよかった

*3:基本こういう建物にはセキュリティゲートがあるものらしい

*4:このクローク札が後の命綱となる