リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

L'elisir d'amore at the MET matinee 10022018

最上階ファミリーサークルで鑑賞。
《愛の妙薬》、実はほとんど実演を観たことがないので曲もよくわかっていないのであった。おまけにNYCに着いた直後で、着替えもせずという状態。半分くらい寝ていたかも。

Adina: Pretty Yende
Nemorino: Matthew Polenzani
Belcore: Davide Luciano
Dulcamara: Ildebrando D'Arcangelo

Conductor: Domingo Hindoyan

 舞台はオーセンティックな19世紀バスク地方そのまんまのもの。
見やすくて楽しい。
主役のネモリーノとアディーナが可愛くて可愛くて。Polenzaniはけっこうな年齢になると思うが、若々しい動きと声だし、Yonde嬢は名前のとおり可愛い!お顔も小さくて可愛らしいが、安定したコロラトゥーラの声の愛らしさといったら。 アディーナというのは高飛車なところがある娘なんだと思っていたが、そういう部分もみられない。
ベルコーレはちょっと影が薄いかんじだった。
圧巻のドゥルカマーラは立派すぎ?とも感じるところもあったが、さすがの求心力ととにかくベルカント。うまいな~、と思った。エスカミーリョなどよりよほど美点がよく現れる。
舞台を楽しめる、ということに関しては120%満足の公演だったと思う。

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同行の4人は二手の別れ、私たちはちょっとしたミッション遂行のため、楽屋口に行ってみた。
昼公演にもかかわらず、出待ちの人は少なかった。友人とおしゃべりしながら待っていると「Pretty Yondeさんは日本で歌ったことはあるでしょうか?」とやけに丁寧な日本語が背後から聞こえた。
振り向くと、東洋人ではない青年がにこにこと立っていた。「たぶんないと思いますよ、ところでなんで日本語?」ときくと日本橋や西宮でかつて働いていたことがあるとのこと。Yondeさんの大ファンであるようだ。日本で聴けないなんてあなた方は気の毒だ、というようなことを言っていた。
そのうち指揮者が出てくると、彼は日本で公演したことがあるかということを聞いていた。*1
私たちは、この指揮者誰のダンナさんだっけ?*2とかよけいなことばかり気にしつつ、いちおうサインをいただいた。
間近に見るとPolenzaniは年相応に、Yonde嬢はいっそう可愛らしく見えた。

*1:すみだトリフォニーとかサントリーホールで振ったことがあるとおっしゃっていたが、まったく存じませんでした

*2:Yonchevaです