リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

パリ経由ルクセンブルクへ

f:id:Lyudmila:20181211201944j:image    見に行ったのはこれ。2年前にウィーン芸術週間でも観たプロダクション

今回、私はパリ経由でルクセンブルクへ行ってきた。4日にルクセンブルク着*1帰りは8日にストラスブールでいったん下車して友人と会ってからパリへ。市内で一泊して翌9日にCDG発。
パリは燃料税増税に抵抗する黄色ベストデモが毎週のようにあり、8日も行われていた。すでにデモではなく「暴動」「内戦」とまで報道される始末。8日はあらかじめ交通規制や商店等の臨時休業が告知されていた(らしい)。私は文字どおり時間が決められた「デモ」だと思いこんでいたし、観光をするわけではないので、シャンゼリゼ通りを中心とする立入り規制も無関係だとまったく気にしていなかった。
様子がおかしいと気づいたのは東駅に降り、タクシーに乗ろうとした時だった。

 当初、宿に近いオペラ界隈のレストランで夕食にしようと考えていたが、ランチでしっかり食べたので駅のM&Sでサンドイッチとカットフルーツを買って済ませることにした。スーツケースがあるのでタクシーで宿に行こうと駅のタクシー乗り場で空車を待つ。車が来て運転手にホテルの住所を見せると「行けない」と一言。運転手はフランス語しか話さないので理由がわからないが、拒否されるんならしかたない。メトロで最寄駅まででるしかない。
一回乗換でOperaの次の駅に行けるはず。ところが乗換駅は工事中で閉鎖していた。
次の駅で降りて別の線に乗り換えた。車内の表示はOperaとHavre - Caumartinの二駅のランプが消えていた。嫌な予感。案の定その駅は封鎖されていたため乗降できないようになっていた。宿の最寄はHavre - Caumartinだが、次に停車するSaint-Lazareからも行けるはずと考えてそこで降りた。
改札に出てびっくり。メインの出入口が封鎖されている。黄色いベストを着た人がたくさんいた。一か所小さい出口から出入りできるようになっていたのでそこからやっと外に出られた。メトロの階段をスーツケースを持ってのぼったりおりたりで、そろそろ腕が痛くなってきた。
外に出てgooglemapで経路確認してみると、5分程度でホテルまで行けそうだ。小雨が降ってきた。この滞在中、ルクセンブルクでも雨と風がひどくて困ったが最後までその冷たい雨風はついてまわった。
ほぼ戒厳令下といっていいほどだったので、人通りも少なかったがなんとかホテルにたどり着いた。
レセプションのスタッフはちょっと驚いていた。宿泊キャンセルも多いなか、こともなげに「歩いて」*2やってきたらしい私にびっくりしたのだろう。周辺の店は全て閉まっていたので、食べる物を買ってきておいてよかった。
部屋に入ってTwitter などながめると、そうとうな暴動状態だったらしい。

空港までバスで行けるのだろうか…。いったん眠ったが、心配で夜中に目が覚めてしまった。電車の運行状況や道路の封鎖されてる場所のチェックなどし、朝いったんロワシーバスが運行しているのを確認してからダメならRERで行こうと考えた。

果たして普通にロワシーバスは走っていた。8:15頃のバスに乗り、無事に空港に到着。

いつも何やら修行みたいになるが、今回のはこんなかんじ

・行きだけで20時間かかった

・舞台立ち位置が反対になり選んだ席だいなし

・彼氏1回キャンセル

・とにかく雨風

・諸事情により、まともな食事がほとんどできず

・パリで暴動日にあたり、荷物持ってぐるぐる。筋肉痛

こう書いてみるとたいしたことないかな。

本編は次回から。

*1:CDGからルックスエアに乗り継いだので、往路は空港から出ていない

*2:周辺の道路は封鎖されていたので、車通りはない。タクシーの乗車拒否は、通行できない道路が多すぎて目的地にたどりつけない可能性があるからだった