リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

再びサンクトペテルブルクへ

ロンドン行きをやめ、代替遠征はサンクトペテルブルクにした。前回行ったのが一昨年末だったので、約1年ぶりだ。
目当てのマリインスキ劇場で《イーゴリ公》と《セミョーン・コトコ》のどちらを観ようかと迷った末、《イーゴリ公》をとった。両方見られるほどの期間いられないのが残念。ビザを頼むのに3週間は必要なため、決めたらすぐにロシアビザセンターに依頼した。以前と同じくフィンエアでヘルシンキで降り列車で行きたかったが、時間と値段の合うフライトがなくアエロフロートに乗ることにした。
成田発着なので、出発前夜仕事が終わってから成田に移動して一泊した。

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パリ行きなのでロシア入国する人は少なかった

モスクワでの乗り継ぎ時間は1時間55分。シェレメチェボ空港の国内線乗り継ぎ時間は1時間5分必要と空港のサイトに記載されていた。出発が遅れたので間に合うのかと心配だった。座席のパーソナルディスプレイが機能していない席が多数あり、私の並びの席の人は移動していた。私の席ももちろんダメで、席換えするかときかれたが別段不便もないので断った。そんなことよりアエロフロートの恐ろしさは別のところにあった。

 着陸で拍手をする習慣はほぼなくなっている。少数のロシア人らしき人々が拍手していた。シェレメチェボ空港ターミナルDに到着。そこから国内線に乗り継ぐためターミナルBに移動する。国際線の乗り継ぎエリアは人いっぱいだったが、国内線へ向かう人は少なかった。ターミナルDの出口を一度出て、ターミナル間をつなぐ電車に2分ほど乗るとターミナルBに着く。けっこう遠いがイミグレーションには30分ほどでたどり着いた。入国カードがいっこうに配布されないので不思議に思っていたところ、パスポートコントロールで印刷されたものが出てきた。それにサインをして片方をもらったら終わり。ロシアの入国審査のスタッフは何も質問してこない。隣のブースの同僚とおしゃべりしながらパスポートチェックをし、入国カードを印刷するだけ。ドイツみたいにしつこく何しにきたとか詰問しないところがいい。
無事に入国でき、サンクトペテルブルク行きの飛行機も時間通りプルコヴォ空港に到着した。さて荷物をピックアップしようと荷物レーンを見たときに嫌な予感がした。3機分の荷物が載っているはずなのに極端に出てくるものが少ない。レーンの表示も全部出ているとなったのに私のスーツケースはない。初めてロストバゲージ*1。あとで聞いたらアエロフロートはモスクワで頻繁にロスバゲがあるとのことで、見込みが甘く失敗だった。
空港からホテルまでの送迎を頼んでいたタクシーは45分は待ってくれることになっていた。ロスバゲの手続きをして、出口に走った。到着時間から40分ほどすぎていたが、まだ待ってくれていた。なんども双方電話をしていたのだが、ロシアの携帯につながってもすぐ切れる、が何度もあった。メッセージアプリで連絡をする方がいいかもしれない。ちなみにタクシーは空港の公式タクシー料金とホテルの送迎シャトルと比べて安かったのでBooking com経由でオファーがきた送迎サービスにした。運転手とアシスタントの女性も一緒にいて¥2000弱。*2
空港のロスバゲ係は荷物の所在を調べて翌日にホテルに届けると言った。午前中届くのかと聞くと「昼間だわね、午前中かはわからないわ」とお答え。
いちおう翌日荷物が空港に到着したとか、配送業者がピックアップしたとか、配送中というSMSは届いた。そのあとアエロフロートのロスバゲトラッキングサイトもみていたが、動きがなかった。結局翌日は届かず、翌々日、トラッキングサイトにもアクセスできなくなったため、ホテルのコンシェルジェに頼んで問い合わせをしてもらった。
英語だとらちがあかないことがあるからだ。結果、その電話から20分後に届けてくれると話がつき、午後3時頃にやっと荷物到着。
一泊分の着替えと部屋着、薬や簡単なスキンケア用品は全部持ち込みのバッグに入れていた。不自由だったのは、防寒ブーツがなかったことだったが、幸い気温はそれほど低くなかったので履いていたレザーのショートブーツでなんとかなった。街中の大通りは除雪されるため、動けないほどにはならないようだ。
サンクトペテルブルクの中心はバスで移動が便利で、今回はよくバスに乗った。
アエロフロートで乗り継ぎする時は乗り継ぎ時間が2時間以上ある便にするか、機内持ち込みの手荷物だけにするのが得策であろう。

*1:タイトな乗り継ぎや列車移動がいくつかある場合は持ち込み手荷物だけにしていたし、いつも使うフィンエアではプライオリティになっているのでロストしたことがなかった

*2:帰りにホテルから頼んだタクシーもほぼ同じ値段だったが