リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

バウツェン行きと鉄道のこと

チェコの国境に近いゾルブ民族の町、バウツェンに行ってきた。

バウツェン駅

ゾルブ語にはチェコ語に近い言語とポーランド語に近い言語があり、バウツェンのゾルブ語はチェコ語に近い言語だ。
ライプチヒからドレスデンまではICE、そこからはTrilexのTLで40分ほど。
駅から歩いて15分ほどで旧市街地に着く。
着いたらお昼過ぎだったのでさっそくゾルブ料理店へ。外の席に案内されて座る。お料理は当然ゾルブのお料理を選び、飲み物はアプフェルショーレ。

これでお腹いっぱい。アイスとかデザートどう?って聞かれたけど食べられないの。

民族衣装のおねえさん

ランチの後、ツーリストインフォメーションに行って簡単な地図を買い、目指すはゾルブ民族博物館。オルテン城の隣にある。

(ゾルブ美術館という普通の市立ミュージアムが旧市街の入口にあるが、それとは違うのでもし行かれる方がいたらご注意を)

ゾルブ民族は文化的に比較的細かく分かれていて、それぞれ可愛い民族衣装がある。民族とシチュエーションによって違う衣装がたくさん展示されていた。
ソ連占領下に言語は弾圧されていたが、その後学校でゾルブ語の教育が再開され、その展示も1コーナーを占めていた。
入場料はオーディオガイドこみで5€。他の見学者がいなかったので、英語のガイドを聞きながらゆっくりみて回った。他に人がいるとオーディオガイドをなぜか鬱陶しく感じるので、きちんと聞きながら見学するのは私にしてはとても珍しいことなのだ。
街の広場には観光客がけっこういたのに、ここまで来る人が少ないのには少々驚いた。
ゾルブ民族博物館は、旧市街の奥にあり、手前の給水塔やお城を見て満足する人が多いのだろうか。
ともあれ、私は20年来念願のバウツェンを歩けてそれはそれは嬉しかった。

欧州も連日気温が高く、しばらくぶらぶらしていたが、だんだんキツくなってきたので駅に向かった。ドレスデンまで戻る列車は1時間に1本程度。16時すぎのに乗るつもりでDBのアプリできっぷを買っていた。その列車はだんだんと遅れ(アプリ上でタイムテーブルが見られる。刻一刻と状況が変わるのもリアルタイムで更新される)ドレスデンでの乗り換えが危うくなってきた。
乗り換えに遅れそうだと「乗り継ぎの列車を逃す恐れがあります、他の列車の御検討を」というアラートメールまでくる。遅れてもどうせ乗り継ぐ予定の列車も遅れるはずだからとたかをくくっていたのが、ドレスデンが近づいても様子は変わらない。
そして乗り換え駅ぎりぎりで届いたメール「乗り継ぎ予定の列車も遅れるので、乗り継げます」というのを電波状態が悪くて見ることができなかった。
乗り継げたのに、諦めてしまい残念なことだった。

DBでは今6、7、8月にそれぞれ1ヶ月有効の9€チケットというのを出している。
特急以外の交通機関が9€で1ヶ月乗り放題なため、お得感がすごく買ってない人はいないんじゃないかと思う。私も7月のは買ったので、まだ有効なのを持っている。
それにしても列車の遅れっぷりとかキャンセルが尋常ではなく、ちょっと遠くに行く時は早めにして万が一の時に別のルートとか考えておかないといけない。
今回はフランクフルトin-outでライプチヒまではそこそこ時間がかかるので、気が気ではなかった。