リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

パイジエッロの《セビリアの理髪師》

気がついたら8月も終わりになってしまった。特別なことは何もしていない。私の勝負はいつも通常の音楽シーズンが始まってからなのだ。各地の音楽祭の中継放送などは楽しく聴いていた。ある日、そういうものとは関係なく、今年の2月にTheater an der Wienで…

Vladimir Jurowski, 上演作品に関する解説2:ボリス・ゴドゥノフについて

今回は《ボリス・ゴドゥノフ》初稿による再構成版についての解説です。《ボリス・ゴドゥノフ》の初稿版も、Histricaly informed Performanceも好きな私がたいへん興味を持った上演でしたから、ユロ兄のこの演奏に関しての考え方を知ることができたのは、とて…

Vladimir Jurowski, 上演作品に関する解説1:神秘劇序幕について

ユロ兄のレクチャー*1 愛好家の皆様、お待たせいたしました。先のエントリで言及したふたつのラジオ放送時、指揮者による作品の解説が演奏の前とインターミッションにありました。珍しい作品と初の試みである演奏形式についてのお話で、内容の詳細を記録して…