リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

2015-01-01から1年間の記事一覧

2015年のまとめ

国内で行った演奏会については、記事にしていないことが多いが、そもそもそんなに行っていない。欧州遠征は、普通の勤め人としては回数多いかな。私にとって彼をフォローすることは大切な仕事だし、今年はそれについて自分の役割がある程度決まったから、全…

LOHENGRIN at Het concertgebouw Amsterdam 20122015

コンヘボ《ローエングリン》二回目はこの格好。帯の柄が白木蓮で、季節はずれなんだけど、わかりゃしない、ということで。外ではコート代わりにチャコールグレーと黒のよろけ縞の長羽織を着用。 これが今までになく好評で、写真撮らせて!とかお客のオランダ…

Maskarade at Het Concertgebouw Amsterdam 19122015

諸事情により、この日はボザールのSabadus のコンサートを諦め、DR放送響の《仮面舞踏会》コンサート形式を聴きに行くことにした。デンマークの誇るヘルデンテノール、Stig Fogh Andersen のインターナショナルでは最後の公演になる、ということでもあった。…

LOHENGRIN at Het concertgebouw Amsterdam 18122015

一年前は同じくアムステルダムのネザーランドオペラの方で《ローエングリン》を2回鑑賞した。 lyudmila-galahad.hatenadiary.jp 今年はコンセルトヘボウで演奏会形式*1 だ!とワクワク。オケはもちろんRCO、合唱はネザーランドオペラのコーラスだし、歌手は…

アムステルダム

昨年に続き(といってもここ数年毎年なんですが)アムステルダムに来ています。これです、これ。今回はコンヘボのみ。ワーグナーオールスターキャストデンマーク国立放送響ニールセンの《仮面舞踏会》も聴きましたよ。んなワケで、明日もう一度ある《ローエ…

《炎の天使》ちょっとメモ

11/29日、日本時間では翌日の午前3時、バイエルン国立歌劇場の新演出《炎の天使》の初日公演が、BR-Klassik でライブ放送された。(ドイツでありがちな)舞台演出へのブーもなく、音楽的に素晴らしく、ものすごい上演であるのがよくわかった。3年前には、こ…

《炎の天使》ウェブキャストインフォメーション

バイエルン国立歌劇場の新演出《炎の天使》by プロコフィエフ、は11月29日が初日です。https://www.br-klassik.de/aktuell/news-kritik/der-feurige-engel-110.htmlこの日は BR-Klassik でライブストリーミングがあります。日本時間 30日 3:00~ Live aus de…

宗次ホールのコンサートインフォメーション

宗次ホールでこれから催される、私がおすすめしなければ、と考える演奏会のお知らせです。 11/27(金)13:30 開演 エレーナ・オコリシェヴァ メゾソプラノコンサート コンサート詳細情報|宗次ホール 現在モスクワ音楽院教授で、東京でのマスタークラス*1の…

舞台写真について覚書 続き

こちらの続き。 lyudmila-galahad.hatenadiary.jp この記事の最後に、二週間後くらいには公開できるだろう、と書いた。そしたらほんとに二週間後に実現することになった。 その後の経過 ・郵便でお手紙が来るかと思っていたら、メール添付でinvoice到着(送…

ホットヨガとボディメイク

ひとりで旅に行くには、病気をしない、ケガしない、ということが大前提。日々の糧を得るための仕事も、元気でできることも大切。しばらく自律神経の不調が続き、加えて少し身体が膨張してきたので、これを改善したいと思っていた。ダイエット*1らしきものも…

舞台写真使用について覚書 ウィーンの例

以前も書いたことがあるが、私は自分のサイト private fan site for russian bass-baritone, Evgeny Nikitin に舞台写真を使いたい場合、当該劇場あるいはホールから使用許可をとるようにしている。応援してる人が人だけにネガティブな要素をできるだけ排除…

La Cenerentola at Wiener Staatsoper 19092015

ロッシーニの有名オペラ《チェネレントラ》、今回のランは妙に気になるテノールBenjamin Bruns がラミーロ王子を歌うので、観ることに。直前まで鑑賞できるかわからなかったため、当日券を購入。劇場の当日券売場は午前中開いている。日本から出発前にみた時…

Elisabeth Kulman, Semyon Bychkov & Wiener Phillharmoniker at Wiener Konzerthaus 20092015

前回のウィーンと同じくコンツェルトハウスでコンサート。東京春祭で聴き損ねている Elisabeth Kulman のヴェーゼンドンク歌曲集をウィーンフィルで聴けるという僥倖。加えてハイドン、シュミットの交響曲という、いかにもウィーンっぽいプログラム。 Joseph…

ウィーンぶらぶら

お天気もよかったので、朝早くからぶらぶら。 ちょっとひんやりな空気が気持ちいい。 ナッシュマルクトでランチの時に飲んだ赤のシュトゥルム。9月から11月まで出回る、ぶどうジュースからワインへと変わる途中の発泡葡萄酒。「冷やし中華始めました」みた…

Impression of Wagner opera arias

今日は私の favourite= Evgeny Nikitin のお誕生日です。ご本人はウィーン国立歌劇場の《ホヴァンシチナ》の最終舞台公演。せっかくソロ・アリア集が出たことだし記念に感想を書いておきましょう。 Richard Wagner:Der fliegende Holländer: Overture Die Fr…

Khovanshchina at Wiener Staatsoper 20092015

ロシア語の Хованщина は ローマ翻字では Chowanschtschina だが、発音としてはドイツ語翻字の Khovanshchina をそのまま読んだ方が近い。劇場のプログラムのタイトルもドイツ翻字が使用されていたので、ここでもそちらを使用する。 ©Wiener Staatsoper 9/27…

パッキング

学生の頃から、旅といえばひとりが多いわたくし。多々ある失敗から学んだこともそのうち機会があれば記載していきたいが、パッキングその他のことなど。 スーツケースを持って旅行に出かける場合、自力で階段等運べる*1重量にするようにしている。14㎏くらい…

Wagner opera arias リリース

9月は私のお誕生月で、何かしらいいことでもあれば「自分へのプレゼント」だと設定して勝手に喜ぶことにしています。今年のプレゼントは、favourite*1の(ほぼ)ソロアルバムです。録音は昨年の7月。でもってその関連コンサートがあったのが今年の2月で、…

ロイヤルオペラハウス《マクベス》ドレスリハーサル

きっぷを友人にゆずってもらって、今週末から始まる英国ロイヤルオペラ日本公演*1 の演目のひとつ《マクベス》のドレスリハーサル(最終通し稽古)を見学してきた。といっても、見学者を入れて行われたのは3・4幕部分のリハーサル。4年前にMETの来日公演…

Alain Altinoglu モネ劇場の新音楽監督に就任

今年のバイロイト音楽祭で《ローエングリン》を指揮したことで、いっきに認知度があがったと思しき1975年生まれのフランス人指揮者 Alain Altinoglu がこの度、ベルギー、モネ劇場の音楽監督に就任した。このポストは2014年末に Ludovic Morlot が辞任して以…

パイジエッロの《セビリアの理髪師》

気がついたら8月も終わりになってしまった。特別なことは何もしていない。私の勝負はいつも通常の音楽シーズンが始まってからなのだ。各地の音楽祭の中継放送などは楽しく聴いていた。ある日、そういうものとは関係なく、今年の2月にTheater an der Wienで…

Vladimir Jurowski, 上演作品に関する解説2:ボリス・ゴドゥノフについて

今回は《ボリス・ゴドゥノフ》初稿による再構成版についての解説です。《ボリス・ゴドゥノフ》の初稿版も、Histricaly informed Performanceも好きな私がたいへん興味を持った上演でしたから、ユロ兄のこの演奏に関しての考え方を知ることができたのは、とて…

Vladimir Jurowski, 上演作品に関する解説1:神秘劇序幕について

ユロ兄のレクチャー*1 愛好家の皆様、お待たせいたしました。先のエントリで言及したふたつのラジオ放送時、指揮者による作品の解説が演奏の前とインターミッションにありました。珍しい作品と初の試みである演奏形式についてのお話で、内容の詳細を記録して…

Vladimir Jurowski の注目公演放送2題

通常ウェブキャストがある演奏会などは、World concert hall やら、放送まとめをしていてくださるサイト、またはツイッターで告知されることが多いので、私があえて記事にすることはないけれど、これは周知されない確率が高いので記録しておく。まあ、興味を…

Der fliegende Holländer at Semperoper Dresden 21062015

1843年1月、《さまよえるオランダ人》はここドレスデンのザクセン州立歌劇場で初演された。以来この作品がここでかかったことはそう多くない。プログラム冊子の記載によると1862, 1871, 1879,1917, 1933, 1943, 1951, 1963, 1988, 2000, 2013の11回だ。*1 今…

7年ぶりのドレスデン

さて、今回はなにごともなく帰ってこれた。値段と時間の関係で、エアーはフランクフルト往復でドレスデンまではICEを使ったので、電車に乗ってばっかいるようなかんじだった。鉄道は好きだし、長い時間でも車窓からの風景を見ていると飽きない。ドレスデンは…

ちょっと弾丸してきます

決断したのは出発の三日前。これまでで最短*1 だって、これに出るのを知ったのが一週間前。びっくりしてそのまま卒倒しそうだった。 youtu.be シュターツカペレドレスデンと、ゼンパーオーパーは、大好きなシュターツカペレベルリンともとのベルリン国立歌劇…

Thomas Hengelbrock & NDR simphonieorchester Hamburg at Nagoya 06062015

NDR響、今年はアジアツアーの中での日本公演ということで、名古屋にも来てくれた。たいへんうれしいことなのだが、いまひとつ客の入りが悪かった。七分というところだろうか、3階はほとんど空席。残念なことである。救いはソリストの Arabella Steinbacher …

Hard to be a God: 神々のたそがれ

アレクセイ・ゲルマン監督の遺作となった本作品、映画が好きな人たちの間では「観ないと恥」*1くらいの勢いでヒットしているらしい。 「神々のたそがれ」公式サイトwww.ivc-tokyo.co.jp *1:オタの踏み絵的なかんじのもので、違和感があるところなのだが…

Fidelio at Opera di Firenze 03052015

前回はコンサート形式になってしまったオペラ、5/1にフィレンツェオペラのサイトを確認した時点では「今後の公演は演奏会形式になりました。払い戻しご希望の方はチケット窓口までおたずねください」と記載されていた。そのため、この日も当然そうなると思い…