リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

2017-01-01から1年間の記事一覧

The Tsar's Bride at Mariinsky II 25122017

50ルーブル(約100円)のプレイビル。英語とロシア語版あり。 リムスキー=コルサコフのオペラは日本ではほとんど上演されない。ロシア圏でもそうしょっちゅうかかっているものでもない。《皇帝の花嫁》は、シラー劇場とスカラ座で上演された舞台のDVDとブル…

アレグロで国境越え:ヘルシンキからサンクトペテルブルクまで

12/23にフィンエアでヘルシンキに飛び、中央駅近くのホリデイインに一泊。空港から駅までは電車で30分程。料金は5ユーロだった。12/24は通常4便あるアレグロの運行は午前の1便のみ。 フィンランド側からの切符の座席指定はできるが、ロシア側からはできない…

おろしや国への旅

前回のナポリ旅の時に「今年の遠征はこれでおわり」と書いていたが1回プラスになった。今まで行くのを渋っていたサンクトペテルブルクへ行くことにしたのだ。いろいろな人に「行ったことないのか」「行くべきだ」と言われていたが、一番のネックはもっとも…

読売日本交響楽団 メシアン:歌劇「アッシジの聖フランチェスコ」びわ湖ホール 23112017

11月22日、Dmitri Aleksandrovichの訃報に接し、ほんとうに残念で悲しいです。ご家族近親の方はもとより、世界中の多くのファンに愛されている偉大な歌手です。ご冥福とともに、深い悲しみに沈んでいる方々のお心に平安がありますようにと心からお祈りいたし…

Béjart Ballet Lausanne 魔笛 18112017

Maurice Béjartは10年前の2007年11月22日に亡くなった。東京文化会館のロビーにはこのパネル(ネコかわいい) 私も3年前に第九交響曲で久しぶりにBBLのパフォーマンスを見た時に、Béjartの存命の時とは変わったんだなと思っていたが、今回の公演でもそのよ…

オペラのドレスコード?

新国立劇場がバイラルマーケティングを始めたのかと思った。バズったのはこちら(炎上というには気の毒だし togetter.com 新国立劇場さんが後でツィートなさっていたとおり、運営サイドとしては撮影に劇場を使用されたのでご紹介というのがほんとのところだ…

ウラジーミル・ユロフスキ&ロンドンフィル来日記念!再掲

いえ、たいしたことじゃないんです。せっかくユロ兄が初来日してるのに、なんかプログラムに必ずピアノコンチェルトが入ってて、ピアニスト(まったくファンの層が違う)の影に隠れちゃってるので、以前のユロ兄レクチャー記事を再掲してみます。ユロ兄のチ…

Fidelio at Teatro di San Carlo 25092017

同公演2回目の鑑賞。席は平土間前方下手側。舞台をちょっと見上げる格好になった。ステージ付きも楽しいが、この作品はコンサート形式の方が合っているような気がする。舞台設定がはっきりしていて、視覚に頼らなくても情景を思い浮かべることができるから…

エルコラーノ遺跡へ

ナポリに来て、ポンペイの遺跡に行こうと考えていたが、その手前にあるエルコラーノ遺跡の方がコンパクトで、修復状況もいいと聞いたのでそちらに行くことにした。 私はガレリアウンベルトプリモの中のホテルに宿泊したので、最寄りのメトロでまずは中央駅ま…

Fidelio at Teatro di San Carlo 23092017

ヨーロッパで現役最古の歌劇場として有名なサンカルロ劇場。たしかに古色蒼然としている。デジタルサイネージもないし、入口も重い木の扉だった。(しかも公演前に開場するのが遅い)トイレは無料だったが、個室のカギが壊れていたりナポリっぽかった。 天井…

ナポリさまざま

私は普段忙しく働いているせいもあるが、旅に出る時は航空券とホテルの予約をとり、行きたい演奏会、予約が必要な美術館等のチケットをとってしまうとほとんど準備らしい準備もせずに前夜パッキングして出かける。ナポリ怖いよ~とか言ってたわりに、人のう…

バチカン美術館で朝食を

イタリアの観光都市の有名美術館はどこも入場には長蛇の列に並ばなければならない。事前に入館チケットを持っていてもある程度は並ぶ。ここ、バチカン美術館も例外ではない。しかしここには、最短待ち時間で入れる方法がある。朝食付き早朝入場チケットとい…

Tannhäuser in Bayerische Staatsoper Japan tour 28092017

素晴らしい演奏だった。今回は友人の伝手で最前列の席であったため、視界は抜群。すぐ前のオケピットから個々の楽器の音はよく聞こえた。身長が低いKiril Petrenkoのようよう見える横顔と、高く挙げられた両手にしばしば見とれる時間であった。静謐で精密、…

ローマとナポリ行ってきました

今年はこの遠征で終わりのつもりなので、少ないよ。前回イタリアに行ったのは、Zubin Metha師指揮によるフィレンツェの《フィデリオ》 lyudmila-galahad.hatenadiary.jp 今回もMehta師によるコンサート形式《フィデリオ》。 場所はナポリのサンカルロ劇場。…

Paavo Jarvi 指揮 《ドン・ジョバンニ》 at NHKホール 09092017

NHK音楽祭2017の最初の公演《ドン・ジョバンニ》を聴いてきた。オペラをあまり振らないPaavoさんではあるが、そういえば《フィデリオ》も観たなあとか、ちょっと前のことだとすぐ忘れてしまう。演奏会形式だが、衣装や演技もそれなりについていて、セミステ…

DNO《サロメ》テレビ放送あります&レパートリーの話

DNOの《サロメ》が、めでたくNHKプレミアムシアターで放送される。 www4.nhk.or.jp 9/11深夜である。たぶん放送されるんだろうな、と予想はしていたが、こんなに早くあるとは思わなかった。たいへんうれしい。誕生月にはいいことがある。 favouriteは、ホー…

Roberto Alagna のローエングリン( バイロイト音楽祭2018)デビュー

さて今年もバイロイト音楽祭の開幕日がやってきた。プレミエは《ニュルンベルクのマイスタージンガー》Philippe Jordan 指揮、Barrie Kosky*1 演出なのでけっこう楽しみにしている。当日はEBUの各ラジオ局でライブ放送があるし、日本でも一カ月も待たずにテ…

滞在中のことあれこれ

今回は1都市5泊の予定だったので、はじめはエルミタージュアムステルダム近くのアパートホテルに泊まろうと考えていた。そこは以前1度予約して、旅程が変わりキャンセルしたのだが、その時のメールが感じがよく、次は泊まってみたいなと思っていた。とこ…

Salome at Dutch National Opera 05072017

楽日である。初日は6月9日、6月末にラジオ放送・テレビ放映*1もあり、favouriteは、ここしばらくそういう機会を逃してきたので、無事にここまで完走することをずっと祈っていた。少し公演の間が空くとサンクトペテルブルクに戻り、《トリスタンとイゾルデ…

マーストリヒト散策

毎度のことながら、ミュージックシアターでオペラを観る以外、ノープランでやってきた。月曜日は美術館*1はお休みが多いので、ぶらぶらどこかの街歩きをするのがいいかな、と考えた。オランダ在住のバーチャル姉レイネさんのいる街、マーストリヒトまで行っ…

Salome at Dutch National Opera 02072017

ホランドフェスティバルの一演目でもあり、Ivo van Hove演出、Gatti指揮でオケはもちろんマエストロが今季首席指揮者として就任したコンヘボ*1、タイトルロールはロールデビューではあるが、他のキャストは万全を配置しているかなり力の入ったものだった。 …

舞台写真についての覚書 オランダ国立オペラの場合

私がヴェニューに写真使用許諾について問合せをするのはいつものことで、このシリーズ(もはやシリーズ化)では、少し変わったやりとりがあった点を記録している。 DNOとは、前回favouriteが出演した《ローエングリン》については、簡単な著作権者名を附記す…

お知らせとドSヨガ

パソコン通信時代からオンラインでの情報検索やら交流やらをしてきたわけだが*1、情報発信の手法はどんどん変わっていく。マーケティングやパブリシティと関係ない個人サイトやブログは手軽なSNSへと移行して、なくなっていくのかなあと考えてしまう。今のと…

いわゆるGW大型連休にしてたこと

私の仕事はたまに休日出勤があるが、ほぼカレンダー通りの祝休日にお休みがいただける。昨年は出勤があった。その前2年は遠征に行っていた。弾丸だったり、飛行機に乗り損ねてたりした。 今年の連休にしてたこと。まずは掃除洗濯ヨガと日々のルーチン。普段…

舞台写真についての覚書 ベルリンフィルとバーデンバーデン祝祭劇場

これはシリーズになってしまうような気がする… lyudmila-galahad.hatenadiary.jp lyudmila-galahad.hatenadiary.jp lyudmila-galahad.hatenadiary.jp 今回はfavouriteの《トスカ》出演に際して、舞台形式上演をしたバーデンバーデン祝祭劇場と演奏会形式上演…

あらためまして自己紹介

今週のお題「自己紹介」 私のブログは、備忘録と情報交換に使っているので運営側からの提案はほぼ関係ないと考えている。プロブロガーみたいな人たちも多くいるみたいだが、そんなつもりもない。しかし、今週のお題には少し興味がわいたのでそれについて書い…

Lucia di Lammermoor at NNTT 26032017 & Slav epic

アルフォンス・ミュシャの《スラヴ叙事詩》が、プラハ以外で世界初公開ということで、行ってきた。大昔にあったミュシャ展でそれに類する大型絵画を観たような記憶があるのだが、なんか違うものだったのかな。ともあれ、春休みに入りたての土曜日に行ってみ…

アムステルダムの市内交通その他ホテルのことなど

今回、スキポールからアムステルダム中央駅に着き、メトロの駅におりてシングルチケットを買おうと自動券売機に向かった。タッチパネルの言語を選ぼうとしたところ、何度タッチしても英語にならない。しかたなくそのままオランダ語の画面で操作をした。 どう…

Prince Igor at Dutch National Opera 26022017

ミュンヘンからアムステルダムに移動。マチネの開演は午後2時。時間通りの運航だとして、スキポールに着くのが午後1時20分。30分程でミュージックシアターまでは行けるが歩く時間とか電車の乗換えがあるから、まあ遅刻だろうなとは思っていた。 市内交通のIC…

The fiery Angel at Bayerische Staatsoper 25022017

昨年7月のミュンヘンオペラフェスでの上演を観てはいるが、指揮者とヒロインが代わっているのと、演出が好き、もちろんfavouriteの新しい当たり役がもう一度みたいということで再演の鑑賞に臨んだ。過去記事はこちら。 席は1階最前列しもて寄り。favourite…