リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

マーストリヒト散策

毎度のことながら、ミュージックシアターでオペラを観る以外、ノープランでやってきた。月曜日は美術館*1はお休みが多いので、ぶらぶらどこかの街歩きをするのがいいかな、と考えた。
オランダ在住のバーチャル姉レイネさんのいる街、マーストリヒトまで行ってみようと思いつき、電車の時間を調べるとアムステルダムから2時間半程度で行ける。
もっと早くから言っておけよ、と思いながらもおもむろにレイネさんに連絡。ちょうど都合がいいとの返信をいただいて、喜んで出かけることにした。
アムステルダム中央駅できっぷとコーヒーを買い、いい気分で出発。車窓から羊や牛のいるのどかな田園風景を眺めてぼけっとしていると、検札の人がやってきた。
きっぷを出すと「マーストリヒトまで行くの?」「そうです」「この車両はエイントホーフェンで切り離されるから、前の方の車両に乗らないとマーストリヒトまで行けないよ」「!前の車両ですね!ありがとう」。びっくりした。名古屋鉄道*2 やドイツの地方の列車みたいなことがあると思わなかった。車内の電光表示を見ていなかったのも失敗だったが、教えてもらって助かった。検札が来るのはいやだな~と思うけど、こういう利点はあるのだ。エイントホーフェン駅につくと、走って前方の車両に向かった。
NS自体は月曜日でも順調な運行だったので時間通りにマーストリヒト着。ホームまでレイネさんがお迎えに来てくださっていた。

 マーストリヒトはオランダ最古の街ということと、ベルギー、ドイツにごく近い位置ということで、独特の雰囲気がある。
まず聖母教会の近くでお昼がわりのビールを飲み、レイネさんの帽子づくりのお師匠さんが営むアトリエ兼お店へ。

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その後は街のシンボル的な聖ヤン教会や、その近くの聖セルファースのバジリカを見学。せっかくなので聖セルファースのバジリカの宝物部屋にも入場。きらきらした宝物がきれいに陳列されていた。

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《サロメ》を観にきたせいか、どうしても洗礼者ヨハネに関する物品に目がいく。
絵画ではよく観るが、こういう彫像で首だけなのは珍しいかと思う。

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髪とひげが綺麗に巻かれているのも、あまり見ないのでかなり気に入った。

街には多くの修道院跡や教会の建物があり、ホテルや本屋さんに改装されているところもある。
そのような建物のうち、世界一美しい書店と

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ホテルを見物し、そこでお茶休憩。

いろいろお店があるので、半日で見て歩くのはちょっと無理かな~と思った。
帰りがけにリエージュシロップを自分のお土産に購入し、夕刻アムステルダム行きの電車に乗った。
なんらかの列車トラブルがつきもののNSなのだが、今回はなんの問題もなく往復できてありがたかった。

いつも泊まるホテル(今回は1泊目はホテルの都合で、本館の大きな部屋2泊目からは別棟のアパートメント)のレストランでワインと夕食をとり、この日の活動は終了。この次の計画は、アムステルダムのMevさんとザーンダム再訪となっていた。

*1:ライクスミュージアムあたりは開館しているらしい

*2:地元の名鉄ではよくあるのです