リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

ナポリさまざま

私は普段忙しく働いているせいもあるが、旅に出る時は航空券とホテルの予約をとり、行きたい演奏会、予約が必要な美術館等のチケットをとってしまうとほとんど準備らしい準備もせずに前夜パッキングして出かける。
ナポリ怖いよ~とか言ってたわりに、人のうわさを半分聞く程度で実際駅に降りてしまった。(ただ、今までどこに行ってもスリや危ない目に遭ったことはない。身の安全に関してはどこの国に行っても細心の注意を払っているからだ。この基本姿勢だけは変わらない)
昼間だしバスに乗ってホテルの近くまで行こうと考えたが、ターミナルのどこからバスが出るのかわからず、タクシーに乗った。
ぼったくりの話をよく聞くナポリのタクシーだが、ナポリ市章のついた車なら、市内の各所定額でと決まっているらしい。運転手は英語が話せる人もいる。
私が乗った車の運転手さんは「ナポリは初めて?」と私に確認すると「では、注意事項を言います」と、目的地に着くまでずっと話していた。荷物は必ず自分の前に持つこと、財布をポケットにいれておくな、エジプト人やアルジェリア人に気をつけろ*1等々。

ホテルはガレリアウンベルトプリモの中にあった。ガレリアは工事中で、お店は開いているが歩いているひとは少なかった。ミラノのガレリアを小規模にしたかんじだ。
夜おそくに外を歩くのは怖いと考えて*2サンカルロ劇場の近くのホテルを探した。劇場はガレリアの入口から道路をはさんですぐだったので、ホテル入口からも1分かかっただろうか…。とにかく近かった。16室のプチホテルで、入るには二重のセキュリティがあり必ずホテルスタッフのチェックがはいるようなシステムになっていた。鍵は昔風の2度回して開ける鍵だったが。
近辺にはレストランもたくさんあった。マルゲリータも食べないといけないので、2回ほど食べた。

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演奏会初日が終わったあとに、ちょっとお腹が空いたのでガレリアの中のパン屋さんでサバランを買った。お皿に載せてフォークを差した状態でホテルのリフトに乗っていたら同乗した人が「あら!美味しそう」などと笑っていた。ホテルのバルコニーのテーブルで外を眺めながら夜のおやつを食べるのは気分がよかった。ここでは朝食室がバーになっていて、ずっとお茶やコーヒーを提供してくれるのだ。
朝になって外に出ると、すぐに港だ。ずっと快晴でべスビオがよく見えた。

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旧市街の路地裏通りを歩いたり*3、ぐるぐると散策をしてから夕方までビールのみつつランチして、とても慌ただしい旅行者とは思えない時間をすごした。
観光ツアーの団体やツアーバスも多かったが、日本人はほとんど見かけなかった。
もうこういうところには日本の人は来なくなっちゃったのかな。

 

*1:見分けつかね~って

*2:実際は連れがいたとはいえ、真夜中にその辺りを歩くはめになったのだが 

*3:ここも観光地なので、昼間ならそんなに危なくはない