リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

白夜の季節のピーチェル街歩き

6月22日の夏至が白夜のピーク。それをすぎると少しづつ夜の時間が長くなり、私が行った頃は完全に暗くなるのは2、3時間というところだった。

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宮殿広場から見えた花火 23:30

上の写真に写っているテントや四角い構造物は、翌日のネヴァ河マラソン大会のスタート、ゴール地点と事務局テント。駐車場のあたりには簡易トイレが多数設置されていた。

この季節のピーチェルは体感気温は25℃前後、乾燥していて風もあり爽やか。

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夏のネヴァ

 日曜日の朝、マラソン大会のためネヴァ河周辺は交通規制で車は通れないようになっていた。徒歩で橋を渡り、対岸のペテロパブロフスク要塞まで出かけた。
日差しが強くけっこう暑かった。
ペテロパブロフスキー大聖堂や、政治犯収容所などを見学。ガイドツアーが何組もいた。要塞入口すぐにインフォメーションがあり、そこで要塞内の何ヶ所かの博物館や施設のコンビチケットを購入した。主要な施設はそれで回れる。

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要塞入口

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ペテロパブロスキー大聖堂

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聖堂内部

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偉い人達の墓所の配置図

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独房

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有名人の獄の表示

収容所は横に長い構造になっていて、ずっと独房が続く。房は同じ作りなので延々見て歩くのも疲れる。しかも出口がよくわからなかった。一度出口の場所に行ったら、ブザーがあり、それを押せと表示があった。しかし押してもなんの応答もないしドアは開かない。戻って入ったところから出ようとしたら、出口に行けと言われた。もう一度出口に行くと若いロシア人カップルがいた。彼らもブザーを押して見たが反応なし。首を傾げながらもう一度押してみると開いた。謎である。こういうところがロシアっぽい。
施設をひと通り観たあと、ネヴァ河パノラマというペデストリアンデッキのようなところに登ってみた。ここは別料金。

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ネヴァ河パノラマ

豊かな水を湛えたネヴァが見渡せる。大砲が設置してある場所を背にして歩き出したところで大聖堂の鐘が鳴ると同時に号砲が轟いた。時刻は12時。これを目当てに多くの人がそこでカメラやスマホを構えていた。私はうっかりして撮影はできなかったのだが、いい時間に当たった。
パノラマの通路を端まで行って降りると入口近くに出るので、そのまま戻ることにした。
と言ってもホテルに戻ったのではなく、ネフスキー大通りまで出てお土産調達。再びナチュラシベリカとドムクニーギ(本の家)まで。夏はやはり観光客が多いので、繁華街のカフェやレストランは満席。
ランチはホテルのレストランで取ることにした。エカチェリーナホテルのレストランは独立している店だが、ホテル滞在客は1割引で利用できるし、料理も美味しい。
この日はサーモンのグリルとデザートはピーチェルらしくアンナ・パブロワにしてみた。軽いメレンゲに生クリームと苺のソースがかかっている。

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アンナ・パブロワ

冬も夏もピーチェルは楽しい。次は冬のモスクワ、来年夏にもまた白夜祭に来てみたいな。