リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

バスとUber初使用

前回の続き。
エルミタージュ美術館からナチュラシベリカネフスキー大通り店に行くために、バス停に行った。サンクトペテルブルクのバスは普通の路線バスと小さいバスの二種類ある。
路線番号をなにかと勘違いして、私は乗るつもりのない路線に乗ってしまった。
どっかで乗り換えればいいか、とそのまま乗っていたら、ネヴァ川を渡ってしまった。
バスはかなり混んでいて、きっぷを売るおばさんが私までたどり着けず結果的にタダ乗りになってしまった。ごめんなさい。
橋の先で降り、もう一度路線を確かめたがかなり難易度が高い乗換になることがわかった。

 かくなるうえは、タクシー利用だな。昼過ぎなのに雪が降ってきて寒いし。普通のタクシーが呼べるyandex taxiアプリは使えないのが初日に判明したので、登録してあったUberを使うことにした。現在位置と目的地を入れる。すると近くにいるドライバーに連絡が行き、到着時間と地図上にその車の位置、ドライバー情報(顔写真、名前、これまでの配車回数等)と車種、ナンバーが表示される。とにかくいつも渋滞しているので到着予定が11分後から進まない。20分くらい待った頃にロシアの電話番号から電話がかかってきた。ドライバー氏が「もうすぐ着くから!渋滞してるんだ!」(たぶん)と。「はいはい~」と返事をして切るとまた電話「そこに見えるのはLyudmila(実際は私の本名)か~!」「そうだよ~」目の前に止まった車のナンバー確認、間違いない。「遅くなってごめんごめん、近くにいるのに渋滞がすごいんだ」とロシア語でまくしたてるドライバー氏。30代くらいの優しそうな男性だった*1。やっと車に乗れてほっとした。料金もあらかじめ提示されているので、今後はどれだけ時間がかかろうとそれ以上請求されることはない。*2
タクシーではないので、ひとりなら基本助手席に座ることになっているようだ。
おしゃべりしたり、車内の清潔さや流している音楽の良し悪しまで評価の対象になるのでいわゆる白タクより環境としてはいいかもしれない。
またまた渋滞の中をのろのろと進んでいくとなぜか警察に止められた。ドライバー氏が何やら説明してくれたが内容は皆目わからない。大事ではないようだ。職務質問の類かもしれない。私にもパスポートやレジストレーション提示を求められるかな?と思ったがそれはなかった。ドライバー氏は自分のID証明をしていたようだった。
しばらく待った後出発。そこからはまっすぐ通りを進むだけだった。配車依頼から目的地到達まで約1時間だった。何もなければおそらく20分で済んだだろう。
無事ナチュラシベリカの路面店前に到着し、支払いをしてバイバイ。後で領収書とドライバーへの評価アンケートが送られてきた。
ナチュラシベリカはロシアのオーガニックコスメのお店で、数年前に東京に出店したがあっという間に撤退してしまった。けっこうなお値段していたのが、現地で買うとずいぶん安い。店員さんは観光客慣れしているし、英語も通じる。お目当てのハンドクリームを買いこんでさて帰りの交通手段は、二種類あるバスの小さい方が早く来たのでそちらに乗った。今度は料金を支払うことができた。40ルーブルである。安い。
次にはホテル近くのスーパーマーケットに行き、美味しいと評判のお菓子を購入。
疲れてしまったのでホテルに戻り、ロビーのカフェで休憩。この日はマリインスキコンサートホールで、ゲルギー父子共演のピアノコンチェルトを聴く予定できっぷを買ってあった。
しかし、私の行動は全て自分のためにあると信じている某ロシア人歌手の都合に翻弄され、行くことができなくなってしまった。残念至極であった。


*1:ふだんロシア人というと厳ついZhenyaとしか話さないので、だれでも優しそうに見えるのかも

*2:クレジットカード登録と現金払いと選択できる