リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

モンセラット攻略

バルセロナ近郊の観光地で現地ツアーで行くのが一般的だが、円安の今はなんでも安く済まそうと公共交通機関を使って一人でモンセラットに行ってきた。
午前10時や11時に現地に着くと、とんでもなく混雑しているので、早朝出発作戦を決行。時差のおかげで朝早くに目が覚めてしまうので、この点は余裕である。
まずはメトロでエスパーニャ駅まで行き、そこからFGC(バルセロナ公営鉄道)に乗り換える。

メトロからFGCへの乗り換え表示

FGCとモンセラット登山鉄道あるいはロープウェイの券売機

券売機でモンセラット本山までのチケットを買うことになる。これがかなり曲者で、博物館入場券付きとか一瞬お得かも?と惑わされるコンビチケットがある。ここで入場券など買わずとも困らないので、FGCと登山鉄道かFGCとロープウェイか、の組み合わせを選べばいい。ロープウェイは座れない(乗車時間は短い)けど登山鉄道は座ってゆっくり行けるので、私は往復 Adult Return Tiket,combined Train + Rock Railway  を購入。行きは登山鉄道、帰りはロープウェイで戻りたいという場合はsingleで別々に買う。登山鉄道をロープウェイは乗り換えの駅が違うのでそこだけ要注意。
モンセラットまでのFGCは毎時36分発。朝は16分発もあり、私は7:16発に乗車。

改札。ここから入るよ〜。乗り場は左に行って一段下がったホーム

 

FGCは近郊線なため、この時間帯は普通に通勤等に使う地元の乗客が多かった。1時間ほどで登山鉄道の乗り換え駅に到着。

登山鉄道の駅

この電車に乗る

20分ほどの乗車で、モンセラット修道院の駅に到着。ここまで2時間程度。9時過ぎだった。駅の上にフニクラの乗り場があるが営業開始は10時から。
坂か階段を上がって聖母の大聖堂へ。インフォメーションも10時からなので、入場券はウェブサイトから購入する。

入口に入場券の説明

案内地図

モンセラット修道院の聖堂はここの山中で発見されて黒いマリア様に奉献されている。
午前中の拝観ができる時間だったので、早速マリア様のところへ。

黒いマリア様

 

一般に黒いマリア様はオリエント、ケルト文化圏における大地母神との融合と言われている。
マリア様の座所にはスタッフがいて、一人の拝観時間(3分もあったかな?)が決められているのでいつまでも見ていられるわけではない。混んでいる時間帯だと足を止めている時間もない。午前中ならマリア様と対峙できる時間もまだある。モンセラットに泊まって朝8時から拝観するのもいいかも。ここで10時過ぎ。
 修道院には1000年の歴史を誇るエスコラニア少年聖歌隊がある。聖歌隊を聴くのもチケットに入っているので、開催の13時まで他を見て回ることにした。行くところと言っても聖堂以外だと博物館かフニクラで行くサン・ジョアンかサンタ・コヴァ。徒歩でもいけるようだが、完全に登山。サン・ジョアン行きのフニクラは待っている人がかなりいたので、人が少ないサンタ・コヴァに行くことにした。少なすぎてこちらのフニクラは行きたい人がいたら運転するという適当なものだった。サン・ジョアン行きは時刻表がある。

かなりの急勾配を下がって着いたが、フニクラに一緒に乗っていた女性一人がいただけなのでなんとなく不安な感じになった。

サンタ・コヴァのフニクラ駅

とりあえず黒いマリア様が発見された場所にあるという礼拝堂に行ってみようと歩き出した。

礼拝堂を遠くから撮影

3大がっかりガウディと言われている十字架のキリスト像

途中にこのようなオブジェがあったり、眺めはよかったのだが、あたりに人がいないのと礼拝堂まで距離がかなりあるようだったので途中で諦めてまた駅に戻った。
インフォメーションの近くまで戻るとかなり観光客が増えていた。
ちょっと早めに昼食をとった方がいいかと思い、駅近くのカフェテリアで休憩。聖歌隊を聴くのは13時からだが30分前には聖堂へ。

大人の聖歌隊の前座があった後、エスコラニア登場。2曲歌って退場だった。毎日13時と18時30分から聴くことができる。特別コンサートもあるそうなので、そういう時に聴いてみたいな。ヨーロッパ最古の少年聖歌隊エスコラニアは音楽のエリート教育機関も兼ねているそうで、現リセウ劇場の音楽監督、Josep Ponsもここの出身。
聖歌隊の歌を聴いてから聖堂の外に出るとマリア様拝観の列ができていた。

朝とはえらい違い。早朝攻略は正解。
お土産屋さんで買い物をして、また登山鉄道とFGCで街中まで戻った。
帰りは乗り換え待ち時間がそれほどなかったので、2時間かからずに帰ることができた。

実はこの日は夜中に雨が降っていて、行くのはやめようと思ったのだが、朝には止んでいたので出かけた。山ではかなり歩くことになるので天気が悪い時は行かない方がいいと思う。以上、自分的にはかなり上手く観光できて満足なショートトリップだった。