リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

Roberto Alagna のローエングリン( バイロイト音楽祭2018)デビュー

さて今年もバイロイト音楽祭の開幕日がやってきた。プレミエは《ニュルンベルクのマイスタージンガー》Philippe Jordan 指揮、Barrie Kosky*1  演出なのでけっこう楽しみにしている。当日はEBUの各ラジオ局でライブ放送があるし、日本でも一カ月も待たずにテレビ放映がある。8/21ですよ。

www4.nhk.or.jp

来年のプレミエになる《ローエングリン》についてのニュースも早々と出ていた。

www.musik-heute.de

これ、Robert Alagnaがローエングリンデビューの予定ということで、だいぶ前から話題になっていたものだ。2014年時点では、Anna Netrebkoがエルザとの話だったが、ネトコさんは昨年ドレスデンでエルザデビューしたところ、不向きであると本人もわかったらしく無しになった模様。声質としては合わないこともないし、ご本人もワーグナーが好きだと話していたが、いかんせんドイツ語が何歌ってるかわからん…という致命的な欠点がある。ロシア人歌手でドイツオペラがきちんと歌える人はほんとうに希少で、相当の覚悟がないとバイロイトで歌うことなどできないだろう。*2
もしふたりが歌っていたとしたら、ずいぶんと雰囲気の違う《ローエングリン》の舞台が見られただろうな、とは思う。
で、発表された予定キャストは、タイトルロール以外はがっちりワグネリアンシンガーで固められている。安心であろう。
いままで、イタリア、フランスオペラばっか歌ってきたようなAlagnaだが、2011年に公開されていた映画《CELLES QUI AIMAIENT RICHARD WAGNER》では、ワーグナーを歌う役で出演していた。また、一昨年パリで上演されていたショーソンのオペラ《アルテュス王》ではローエングリンの前段階の役としてランスロを歌っていたので、かなり長い間ロールデビューを意識して準備してきているのではないか。
私の愛するWaltraud Meier 様もお出ましなので、楽しみ♪ 

*1:得意のオージー場面はどこになるのかしら~

*2:大きい声で言いたいですが、その希少な歌手のひとりが私のfavouriteです!!

滞在中のことあれこれ

今回は1都市5泊の予定だったので、はじめはエルミタージュアムステルダム近くのアパートホテルに泊まろうと考えていた。そこは以前1度予約して、旅程が変わりキャンセルしたのだが、その時のメールが感じがよく、次は泊まってみたいなと思っていた。ところが、そこは営業をやめてしまっていた。それならしかたない、と、いつものハンプシャーエデンのストゥーディオタイプを予約することにした*1

f:id:Lyudmila:20170720112239j:plain 写真はBooking com.のサイトから拝借

ホテルの並びにアパートメントの部分がある。私はこの最上階の部屋だった。
チェックインした時にレセプションで「お客様はアパートをご予約ですが、申し訳ありません、1泊目はこちらの普通のお部屋にお泊りください。広いお部屋をおとりしてます。明日、本来のアパートに移動していただきます。お荷物はスタッフが運んでおきますので、お出かけ前とお戻りの時にキーの受渡しのためにこちらに寄ってください。」と言われ、ずいぶんといいお部屋に案内された。(ほんというと、そのままその部屋でもよかった)

*1:他にもアパートメントタイプはあるが、中心部の建物は全体に古く、ねずみがうるさかったりいろいろ問題があるそうだ

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Salome at Dutch National Opera 05072017

楽日である。初日は6月9日、6月末にラジオ放送・テレビ放映*1もあり、favouriteは、ここしばらくそういう機会を逃してきたので、無事にここまで完走することをずっと祈っていた。少し公演の間が空くとサンクトペテルブルクに戻り、《トリスタンとイゾルデ》の演奏会形式兼レコーディングやら、先の公演直後に同演目をマリインスキー劇場で歌って戻って来るというハードスケジュール。決していいかげんなパフォーマンスをしているわけではない。どれだけ努力して、自己管理しているか今回はほんとうによくわかった。この日も頭痛が治らず、ものすごいプレッシャーなんだ、と言っていた。「だいじょうぶだよ、きっとうまくいく」私ができるのはそう言って励ますことくらいだ。

f:id:Lyudmila:20170717140220j:plain カテコ。楽日なので花束付き。

Musical director: Daniele Gatti
Stage director: Ivo van Hove

Herodes: Lance Ryan
Herodias: Doris Soffel
Salome: Malin Byström
Jochanaan: Evgeny Nikitin
Narraboth: Peter Sonn
Ein Page der Herodias: Hanna Hipp

Royal Concertgebouw Orchestra

*1:favouriteが当然のように「Mezzoの放送観たか?」ときいてきた。日本じゃ見られないのだと説明したが…。

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「ピョートル大帝の家」再訪

2012年5月に初めて訪れたピョートル大帝の家に、アムステルダム在住Mevさんを誘って再び行ってみた。
アムステルダムから電車で20分程で行ける、ザーンダムの駅から歩いて15分程の住宅街の中にある。Mevさんの持っていたガイドブックにも載っていない。有名なオランダ村のザーンセスカンス博物館の別館ということになっているが、場所がまったく違うのでねらって来る人は少ないと思う。しかし、ロシア人にとってはサンクトペテルブルクの建都、近代ロシア誕生と関わる聖地なのだ。*1

「ピョートル大帝の家」は、17世紀、ピョートル大帝がヨーロッパ歴訪の際、アムステルダムで造船技術を学ぶために一時的に滞在した家だ。船大工の棟梁の家といったところか。いやだと言う家主にむりやりねじこんで何日か滞在したらしい。その後すぐにアムステルダムに移動した(させられた)そうだが。

f:id:Lyudmila:20170715200415j:plain これが入口。オランダのごく古い民家のひとつ。

 

f:id:Lyudmila:20170715200228j:plain 外観はこれ。この中に昔の家がそっくり収まっている。

*1:前世はピョートル大帝の飼い犬だったと信じる私にとっても聖地

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マーストリヒト散策

毎度のことながら、ミュージックシアターでオペラを観る以外、ノープランでやってきた。月曜日は美術館*1はお休みが多いので、ぶらぶらどこかの街歩きをするのがいいかな、と考えた。
オランダ在住のバーチャル姉レイネさんのいる街、マーストリヒトまで行ってみようと思いつき、電車の時間を調べるとアムステルダムから2時間半程度で行ける。
もっと早くから言っておけよ、と思いながらもおもむろにレイネさんに連絡。ちょうど都合がいいとの返信をいただいて、喜んで出かけることにした。
アムステルダム中央駅できっぷとコーヒーを買い、いい気分で出発。車窓から羊や牛のいるのどかな田園風景を眺めてぼけっとしていると、検札の人がやってきた。
きっぷを出すと「マーストリヒトまで行くの?」「そうです」「この車両はエイントホーフェンで切り離されるから、前の方の車両に乗らないとマーストリヒトまで行けないよ」「!前の車両ですね!ありがとう」。びっくりした。名古屋鉄道*2 やドイツの地方の列車みたいなことがあると思わなかった。車内の電光表示を見ていなかったのも失敗だったが、教えてもらって助かった。検札が来るのはいやだな~と思うけど、こういう利点はあるのだ。エイントホーフェン駅につくと、走って前方の車両に向かった。
NS自体は月曜日でも順調な運行だったので時間通りにマーストリヒト着。ホームまでレイネさんがお迎えに来てくださっていた。

*1:ライクスミュージアムあたりは開館しているらしい

*2:地元の名鉄ではよくあるのです

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Salome at Dutch National Opera 03072017

ホランドフェスティバルの一演目でもあり、Ivo van Hove演出、Gatti指揮でオケはもちろんマエストロが今季首席指揮者として就任したコンヘボ*1、タイトルロールはロールデビューではあるが、他のキャストは万全を配置しているかなり力の入ったものだった。

f:id:Lyudmila:20170709190229j:plain これは午後6時頃。明るくて涼しく、快適だった。

Musical director: Daniele Gatti
Stage director: Ivo van Hove

Herodes: Lance Ryan
Herodias: Doris Soffel
Salome: Malin Byström
Jochanaan: Evgeny Nikitin
Narraboth: Peter Sonn
Ein Page der Herodias: Hanna Hipp

Royal Concertgebouw Orchestra

*1:DNOは劇場付きのオケがないので、コンヘボオケがピットに入ることもある

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舞台写真についての覚書 オランダ国立オペラの場合

私がヴェニューに写真使用許諾について問合せをするのはいつものことで、このシリーズ(もはやシリーズ化)では、少し変わったやりとりがあった点を記録している。

DNOとは、前回favouriteが出演した《ローエングリン》については、簡単な著作権者名を附記することとメディアに出ている写真を使っていいというやりとりだけだった。
3年経ち事情は変わったかも…と、今回の《サロメ》についてもあらためてメッセージを送ってみた。
Messengerではこちらも自動返信が返ってきた。自動返信が来るときは、あらためて担当者からの返信があるときもあるし、ないこともある。
普段まっとうな営業系管理職を生業としている私は、こういう時には別方面からのアプローチもする…などと大げさに言ってみたりするが、ただ単にプレス部門にもメールしてみたのだ。
すると、ほぼ同時に返信がきた。
Duch National Operaを名乗るMessengerからは、「使用はまったくかまいません。Dutch National Operaのご好意により、とフォトグラファーの名前を記載してください」との指示。プレスからは「DNOに照会しているのなら、使用許諾します。オンラインストレージで舞台写真を提供しますから、どうぞ。フォトグラファーの氏名は〇〇です」と、メディアには出ていない分の写真も送ってくださった。

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