リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

フィレンツェ五月音楽祭のショーペロ

察しの良い方はお気づきと思いますが、私は連休にフィレンツェ五月音楽祭の《フィデリオ》を観に来ています。

フィレンツェの街なかは私の好きなかんじではないけど、新しいフィレンツェオペラ劇場は静かな公園のなかにあり、すてきな場所です。
初日はつつがなく上演された様子でした。
ところが30日、二回目の公演に出かけたところ、客席に入ってみたら、カーテンは降りてないし、オケと合唱席が舞台の上にあるじゃないですか!
 
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これが何を意味しているか、私はすぐ理解しました。舞台スタッフのショーペロです。
案の定、開演前にアナウンス係が出てきました。「舞台スタッフのショーペロにより、コンサート形式で上演します。演奏者はかわらず努めます。どうぞ、ご理解を。」(イタリア語だけど、こういう内容はなぜかわかる)ブーイングと笑いと拍手が客席から起こりました。
完全なコンサート形式のため、セリフはまったくなしで、途中に「レオノーレ序曲第3番」が入りました。
演技は控えめでしたが、フロレスタン役のFritzは熱演でした。
ショーペロは結局そのままで、初日以外全公演コンサート形式で行われることになりました。
私は3日のマチネも行きます。
 
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イタリア人スタッフたちよ、働けー!
3日追記: ショーペロは解除。舞台付き上演が行われました。カーテンが降りた舞台とオケピからの音がうれしかったです。道理でチケット売場が混雑してたはずです。