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リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

WSO《トスカ》ドタキャン顛末 07022016

2016 Vienna Opera notes

これは公演の鑑賞記ではありません。

私は幸いにして、お目当ての歌手のドタキャンに当たったことは今までありません。
きっぷを買った後にキャンセルになったことはありますが、行くか行かないか、を決める余裕があることばかりでした。

先月、同じウィーン国立歌劇場の《フィデリオ》初日も、私のfavouriteはキャンセルしましたが、それは5日くらい前に告知されていました。
今回もないとはいえないので、出発ぎりぎりまで劇場のサイトはチェックしていましたが、その時までは何の変更もありませんでした。

 7日夕刻、空港からホテルまですぐ移動して、チェックイン。着替えて、劇場まで。
ちょうど一幕後の休憩時間に入ることができました。
スカルピアが活躍して殺されちゃうのは二幕なので、そこだけでも観ればいいやという考えで、こういう予定にしていたのです。
さて、二幕が始まって、スカルピアの執務室。最初の声に??? なんか違う…。響きがよく似てるとこはあるけど、あきらかに声が違います。ガレリア席で、度の弱いメガネでおまけにオペラグラスも持っていなかったので、顔がよく確認できないけど、体型も違うような…?往生際が悪いので、どうしても違う人だと認めたくありませんでした。イタオペだから、発声が違うのかもしれない、などどかなりムリがあることまで考えていた私の混乱ぶりをお察しください。
しばらく聴いていて、もしかしてこれはMichael Volleではないかと思い至りました。
次の休憩で確かめようにも、すでにロビーのキャスト表は翌日の演目に張り替えられているはず。隣の人に訊ねてもよかったのに、ドタキャンを信じたくなくて、呆然としたまま終幕まで観ていました。

終演後、友人からのサインミッションもあることだし、と、とりあえずステージドアまで行きました。出待ちのファンが山ほど待っていました。
ほどなく楽屋口扉のガラス窓にうつったのは、間違いなくVolleの横顔でした。
確認と同時に「どこにいるのよ〜」とテキスト。するとすぐに「今日キャンセルした。病気だから、寝てる」の返信。( ゚д゚)ドカーン!! 早く教えてくれ。
その後2回目の公演は歌うつもり*1とわかったので、(やや)平常心で過ごすことはできましたが。
収穫はAngela様のサイン会に最後までいられたことです。

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ということで、初めてのドタキャンにあたり、舞台を観てはいたけどほとんど何も耳に入っていない状態だったという報告です。

*1:一回目を歌えなかったのは、ほんとうに悔しそうだった