リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

ミュンヘン行ってきました

7月15日から18日までミュンヘンに行ってきました。
目当てはもちろんミュンヘンオペラフェスティバル。プレミエを観損ねた《炎の天使》とスタンダード人気演目《ばらの騎士》。
私が行くまでは、雨続きで肌寒い日が続いていたようですが、到着した日からは晴れました。私は晴れ女なので。
ミュンヘン在住の友達とオペラを観たり、ビール飲んだり、ホテルでオペラ遠征の方とお知り合いになったり、と短い間にも楽しく過ごせました。
パフォーマンスはもちろん上々。何よりユロ兄の生プロコ、指揮っぷりのカッコよさにびっくりでした。
カテコビデオをアップしてあります。

youtu.be

感想はまたぼちぼち。

 

バイロイト音楽祭降板の簡略史

バイロイト音楽祭における今年の新演出演目《パルジファル》の指揮者が、Andris NelsonsからHartmut Haenchenに代わった件*1受けて、DWがこんな記事を出した。
同様の記事がいくつか出ているが、私が見たうちではこのDWのが最も速かったので、ここが元だと思う。

news.ge

*1:若い指揮者いなくなっちゃうじゃん…Axel Koberがいたか…

続きを読む

ゲルギエフとLSOのベルリオーズ《ロメオとジュリエット》録音、発売されます

2013年11月にロンドン、バービカンホールで上演されたベルリオーズの《ロメオとジュリエット》のCDが発売されることになった。今年はシェイクスピア没後400年記念の年でもあるし。
これは当初出演予定のI. Abdrazakovが降板したため、ちょうどその時期パリオペラに出演していた私のfavouriteがドタ出*1したものだ。

tower.jp

棚ボタっぽいかんじで、とってもうれしい。

*1:この公演はパリとロンドンであった。非常に都合がよい状況だった

Fidelio in Wiener Festwochen at Theater an der Wien 20062016

前夜から雨。それと同時にある出来事があって、私はひとりで大泣きしていた。
朝になってもめそめそしていたが、この日の公演には大好きな友人とふたりで行くことになっていたのでそれが救いだった。
この日はミントグリーンの細かい縦縞の木綿着物に長尺の半幅帯。平土間最前列の下手よりの席をとっていた。通常最前列は足元に余裕があるものだが、TAWのそこは非常に狭かった。オケピとの境がすぐ近くになる。真ん中は絶対指揮者の頭がジャマになるだろう。私の席からはミンコさんの横顔がいい具合に見えた.....ヾ( 〃∇〃)ツ キャーーーッ♪

FIDELIO by L.V.Beethoven

Musikalische Leitung: Marc Minkowski
Inszenierung, Bühne, Licht: Achim Freyer
Dramaturgie: Moritz Lobeck
Leonore: Christiane Libor
Florestan: Michael König
Don Pizarro: Jewgeni Nikitin
Rocco: Franz Hawlata
Marzelline: Ileana Tonca
Jaquino: Julien Behr
Don Fernando: Georg Nigl

Les Musiciens du Louvre
Arnold Schoenberg Chor

続きを読む

Theater an der Wien と《フィデリオ》または《レオノーレ》

今回出かけたのはウィーン芸術週間のプログラムとしての《フィデリオ》。アンデアウィーン劇場の通常公演には入っていないものだ。
シカネーダーが創設したこの劇場の最初の音楽監督は、当時新進気鋭の作曲家だったベートーベン。彼の作曲した唯一のオペラである《フィデリオ》の第1稿・第2稿*1もここで初演された。
今年の1月には第2稿《レオノーレ1806》が上演されていた。過日亡くなったHarnoncourt が指揮の予定であったが、この時点では引退表明していたのでお弟子のStefan Gottfried が指揮を執った。ORFIIIでのテレビ放送がyoutubeに全編アップされている。アンデアウィーン劇場の様子と在りし日のHarnoncourt御大のインタビューも見ることができる。

Festkonzert FIDELIO „Leonore 1806“ im Theater an der Wien

コンサート形式上演となっていたが、衣装はつけている。テキストの改編があり、歌手は歌うだけになっている。
favourite がピツァロを歌うことが多いため、自然といろんな上演スタイルの《フィデリオ》を聴くことになっているこの頃の私*2
どのようなスタイルが好みかと考えてみると「通常のジングシュピール形式で2幕2場の前にレオノーレ序曲第3番が入るもの」かな。

 私は国立歌劇場へ行く時も、宿はアンデアウィーン劇場の隣にあるホテルベートーベンにしている。カールスプラッツ駅のセセッション側出口からすぐなので、オペラ座へ行くのにも近いのだ。ホテルの中二階にあるサロンの窓からは、もとの劇場入口のパパゲーノ門が見える。滞在中は1日中流れているベートーベンの曲を聴きながら、ぼんやりとここから外を眺めている時間が多い。

*1:

当初タイトルは《レオノーレ》

*2:どなたもそうだと思うが、比較したくなるからいろんな上演版を聴いてしまうことにもなるのだ

Fidelio in Wiener Festwochen at Theater an der Wien 18062016

またしても到着当日、開演ぎりぎりに劇場にすべりこむ予定で出発。しかし、乗継が30分ほど遅れたため、ウィーン到着も30分遅れ。
荷物が出てくるのを待つ時間もないので、機内持ち込み手荷物のみ*1。ちょうどCATに乗ることができ、ミッテ駅まで最短の16分。U-Bahn に移動するより早いかとタクシーに乗ってみたら運転手さんはナビをセットした後「今日はレインボーパレードがあったから、近い道は通れないかも…」「え〜!」楽友協会の近くで少々渋滞はあったもののなんとか劇場真横のホテルに到着。もう開演時間はすぎていた。
荷物を置いて、着替えもせずにメイクをちょっと直して出かけた。
チケットを引き取る*2 時に係の人*3が「もう始まってるからね」「わかってるよ、ここで待ってればいい?」「あと25分あるから、立ち見席に連れてってあげる。休憩の後に自分の席に行けばいいよ」4階の立ち見席に誘導されているとき、ちょうど私のfavouriteの一幕の登場アリアを歌う声が聴こえた。間に合った!
4階はなかなか見晴らしがよく、音もよいところだった。ずっとここでもいいな、とちらっと思ったくらい。

*1:お得意の着物一式入り

*2:Festwochen のチケットは、イベント事務局で引き取りが基本。公演当日には開演1時間前から公演のある会場で引き取ることができるが、通常の劇場カッセとは違う窓口になる。その点注意。

*3:Festwochenのスタッフは若者ばかりだ

続きを読む

ウィーンに来てます

ウィーン芸術週間のプログラムの一つ、アンデアウィーン劇場で上演されている《フィデリオ》を観に、またしてもウィーンに来ています。
4月から、仕事で身動きとれなかったのが、やっと休日出勤分の代休が取れるようになったので、(若干心配はあるものの)堂々こちらに参りました。
到着日の公演には、乗継便が少し遅れたため遅刻してしまいましたが、休憩前から入らせてもらうこともできました。
もう一度楽日の公演を観て帰ります。
指揮のミンコさん、以前ROHの《イドメネオ》をstrange staging て言ってましたけど、こちらの方があきらかにstrange!