アルフォンス・ミュシャの《スラヴ叙事詩》が、プラハ以外で世界初公開ということで、行ってきた。大昔にあったミュシャ展でそれに類する大型絵画を観たような記憶があるのだが、なんか違うものだったのかな。
ともあれ、春休みに入りたての土曜日に行ってみた。思ったほどの混雑はなく、チケット売場に行列はあったが展示室にはすんなり入れた*1。
この作品がプラハで一般公開されるようになったのはそれほど前ではないということだ。
完成した時点では、ミュシャの画風も題材も時代に合わないものだったから。
全体に褪色したように見える画面。大きすぎるため、絵画の上部まではよく見えない。オペラグラスがあればいいと思った。自然と絵の下部とすみっこばかりに目がいくことになる。
写真撮影可のエリアがある。
アールヌーボーの代表的なグラフィックアーティストとして、多くの宣伝ポスターで人気を博したミュシャ。後半生は祖国と民族のために描く、と、この大作の制作に費やした。これがほんとうに描きたかったもの。
この展示の後にはグラフィックデザインの部がある。そちらの方はこれまでも観る機会はあったし、文字通り薄っぺらく見えてしまって今回は素通り。
*1:その後平日に行った友人は入口にも列ができていたと話していた