リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

2014年のまとめ

趣味嗜好がちと特殊ということもあるが、居住地域では聴きたいものが少ないためふだん演奏会に行く回数はそれほど多くない。
新国立劇場で見たのは『カルメン』『死の都』『パルジファル』。年明けに『オランダ人』の予定はしているが、来シーズン私の見るものってあるのだろうか…。上野の春祭でワーグナーシリーズは聴くようにしている。
復活祭あたりにはヨハネとマタイ*1受難曲も聴けたし、BCJのおかげでバッハはけっこう充実していた。
久しぶりにバレエも見ることができたのはよかったな。
能狂言と歌舞伎にぜんぜん行かなかったのがちと残念。新装歌舞伎座に行ってみたいものだ。

自分として可能な限り敢行した Evgeny Nikitin のための遠征、結局彼のアウェーでの*2オペラ公演*3は制覇してしまった。同時期に他の聴きたい公演などにも恵まれ、遠征旅行としては上出来だった。

で、その中ではバルセロナ、リセウ劇場での『囚われ人』がベストだった。演奏全体と鑑賞の満足度でいうとミュンヘンでみた『オランダ人』やアムステルダムの『ローエングリン』の方が上なんだけど、彼のパフォーマンスとしては、絶対これだ。(2013年のベストはウィーンコンツェルトハウスで聴いた Minkowski 指揮の『幽霊船/さまよえるオランダ人』ダブルビルだった)

先月DNOの公演の後、彼と彼のエージェントDさんと話していた時、Dさんが「リセウのIl Prigionieroは素晴らしいパフォーマンスだった。私はああいう作品は初めて聴いたけど、曲そのものも優れていると思ったし、すごく印象深いプロダクションで…」と、語りだした。私は彼女とまったく同じ感想を持っていたので、とてもうれしかった。歌った彼自身がとても満足そうだったし、見られてよかったと心から思う。

ということで、あちこちでお世話になったみなさま、ありがとうございました。

来年もよろしくお願い申し上げます。

*1:何回聴いてもよくわからないので毎年ききたいものだ

*2:ホームであるマリインスキー劇場はレパートリーカンパニーなので、行けばかなり効率のいい鑑賞ができるはずなのだが、現地では応援する人がたくさんいるだろうからまあいいか、と思ってしまうのだ

*3:コンサートおよび音楽祭出演は逃している