リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

アムステルダムの市内交通その他ホテルのことなど

今回、スキポールからアムステルダム中央駅に着き、メトロの駅におりてシングルチケットを買おうと自動券売機に向かった。タッチパネルの言語を選ぼうとしたところ、何度タッチしても英語にならない。しかたなくそのままオランダ語の画面で操作をした。

どうもシングルチケットに該当する選択肢がないようだ。ならばOV- chipkaartを買うしかなかろうと、無記名の(これはanonymousという文字がわかったので選べた)カードを選んだ。交通系ICカードの仕組みはだいたい世界共通なのでこれで間違いなかろうと思ったのだ。7.5ユーロのデポジット込みで10ユーロで買ったのでチャージは2.5ユーロ。ふた駅先まで行くだけなのでとりあえずはそれで足りる。

f:id:Lyudmila:20170312214816j:plain  ブルーに風車が描かれててきれい


オペラが終わったあとに、現地在住の友人Mevrouwさんとそのことを話すと、シングルチケットはもう買えないことと、私が買ったOV-chipkaartはとりあえず私にとっては今後も便利に使えるカードだということがわかった。*1

オランダ在住のレイネさんとMevrouwさんから教えていただいた(ありがとございます!)市内交通についての情報を整理すると

・オランダの公共交通機関用ICカードOV-chipkaartは初期購入費7.50€、有効期限5年、国内の電車・トラム・メトロ・バス全てに有効(国際特急は除く)、電車(NS)利用には最低20ユーロチャージが必要

・アムス市内のバス・メトロ・トラムの1日券(24時間)7.5€もしくは2日券(48時間)12.50€もあり

・GVB 1hourという紙のカードは2.9ユーロでバス、メトロ、トラムに1時間有効。これは市内に出てから使用可(1時間券は自動券売機では買えない場合が多い。一部のkiosk、トラムの乗務員からは購入可)

・空港から市内に出るバスには、1日券や1時間券は使用できない

アムステルダム市内交通のサイト

en.gvb.nl

乗換案内サイト 

9292.nl

↑ は、前回アムスに行った時にMevさんに教えていただいて、スマホアプリをいれた。
たいへん便利。

ロンドン市内交通用のオイスターカードは5年以上前に作り、2年使わないとreactivateしないとならないときいていたが、実際交通局できいたところ、そのままチャージして使えるとのことだった。
これでロンドンとアムステルダムの市内交通(こちらは5年期限ということだが、そのうち変わるかもだし)についてはいちいちきっぷを買わなくてもいいこととなった。

*1:以前は紙のカードを買ったり、Mevさんにお借りしたりしていたのでよく調べてもいなかった

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Prince Igor at Dutch National Opera 26022017

ミュンヘンからアムステルダムに移動。マチネの開演は午後2時。時間通りの運航だとして、スキポールに着くのが午後1時20分。30分程でミュージックシアターまでは行けるが歩く時間とか電車の乗換えがあるから、まあ遅刻だろうなとは思っていた。

市内交通のICカードを買うのに手間取ったのと、劇場のすぐ前のメトロ駅が工事中で閉鎖されていたため*1 、やっぱり20分ほどの遅刻になってしまった。
入口のドアには鍵がかかっていたが、係の女性が開けてくれた。その後彼女がつききりでクロークに荷物を預け、窓越しに観ることができる遅刻部屋に連れていってくれた。
「遅れた方は休憩時間までここで観るの。休憩後に自分の席に戻ってくださいね」
プロローグの部分だけは見られず、私は一面のケシ畑の場面からの鑑賞となった。
この《イーゴリ公》のプロダクションは、METとのコープロで初演の時にLive in HD、その後WOWOWでも放送があったのでご覧になった方は多いと思う。
私も映画館での配信とテレビ放映を見ている。

Prince Igor by Alexander Borodin

Musical director : Stanislav Kochanovsky
Stage director and sets: Dmitri Tcherniakov

Rotterdam Philharmonic Orchestra
Chorus of Dutch National Opera

Yaroslavna: Oksana Dyka
Konchakovna: Agunda Kulaeva
Vladimir Igorevich: Pavel Černoch
Prince Igor Svyatoslavich: Ildar Abdrazakov
Prince Galitsky/ Khan Konchak: Dmitri Ulyanov
Ovlur: Vasily Efimov
Skula: Vladimir Ognovenko
Yerosha: Andrei Popov
Jaroslavna's nurse: Marieke Reuten

*1:出たら風景がちがうのでびっくりして、もう一度構内に戻り駅名を確認したりしていたのだ。google mapで自分の位置を確認しないとどこにいるのかもわからなかった

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The fiery Angel at Bayerische Staatsoper 25022017

 昨年7月のミュンヘンオペラフェスでの上演を観てはいるが、指揮者とヒロインが代わっているのと、演出が好き、もちろんfavouriteの新しい当たり役がもう一度みたいということで再演の鑑賞に臨んだ。
過去記事はこちら。

 席は1階最前列しもて寄り。favourite演ずるルプレヒトはしもてよりに位置することが多いため、目の前でパフォーマンスが見られた。これがちょっと困ったことにもなったのだが。

Ruprecht: Evgeny Nikitin
Renata: Ausrine Stundyte
Schenkwirtin: Heike Grötzinger
Wahrsagerin: Helena Zubanovich
Agrippa von Nettesheim: Vladimir Galouzine
Mephistopheles: Kevin Conners
Äbtissin: Okka von der Damerau
Faust: Igor Tsarkov
Inquisitor: Peter Lobert
Musikalische Leitung: Michail Jurowski

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ミュンヘン、アムステルダム行ってきました

まいどお馴染みのミュンヘンとアムステルダムに行ってきました。BSOで《炎の天使》再演、DNOで《イーゴリ公》初演*1を鑑賞するのが目的でした。
両方ともとてもよい公演で満足。どちらの街にも現地在住の友人がいるので、会っておしゃべりすることもできました。
今回は往路は羽田からANAミュンヘン直行、ミュンヘンからアムスまではKLM、復路アムスから中部国際まではLHで。
羽田から発つのは初めて。出国エリアにトランジットホテルがあります。チェックインからボーディングまでの時間は、そこのリフレッシュルームを利用しました。

リフレッシュルーム|羽田空港国際線旅客ターミナルビル内|ロイヤルパークホテル ザ 羽田|公式サイト

シャワーを浴びて、ゆっくり搭乗準備ができるのはとても快適です。
(帰りはいつも中部国際空港のセントレア温泉に入ってから、そのまま出勤というパターンです)他にお客さんがいる雰囲気でもなかったので、予約なくても大丈夫かも。

ミュンヘンからアムスまでの便では、預け荷物が別料金になるため今回も機内持ち込み手荷物のみ。*2

*1:METのコープロなのでLive in HDで観たことはある

*2:中身は友達へのお土産、着替え二組、下着等とスキンケア用品、化粧品。6㎏くらいかな

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ブラナー・シアター・ライブ《冬物語》

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上映の最初、ブラナーがあれこれナレーションするが、その中で「この作品には『熊に追われて退場』というト書きがあるのです」とわざわざ言っている。そこ重要なの?(重要かもしれない…)

ケネス・ブラナーのカンパニーが拠点のギャリック劇場からライブ配信を始めるというので、さっそく観に出かけた。日本ではライブではないが、METのHDと同じく一週間上映される。珍しく名古屋での公開が一番早い。今季は3作品上映されるという。
他のはともかく《冬物語》は観ないとならんのだ。

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ヨガワークショップ

ホットヨガのスタジオ通いを始めて1年半経過。常温で行われるエクササイズや、特別ワークショップにも出るようになった。
今日はトップインストラクターの方が他県から指導にいらっしゃるとのことで、そのワークショップに参加した。座学と受講生同士が組んで行う動きもあるレッスンということで、いつものレッスンとはまったく違う内容に期待して出かけたら、なんと受講生は12人(定員32人。今まで受講者が少なかったのは雪が降った日だけだった)。もちろん受ける側の人間としては少ない方が空間が広く使えるので大歓迎。いつものスタジオのインストラクターふたり*1も参加。
まず、過去にとらわれる人は後悔を重ね、未来ばかりを思う人は不安を重ね、現在の幸せに気づかない…等、今を幸せに楽しく過ごしていくために感情をコントロールするためのお話を聞き、ヨガのポーズをとりながら自分を大切にし快適にすごせる身体の使い方や置き場所を探していく。激しくないけどいつもと少し違う身体の動かし方で、汗だく。
その後で、ふたり組でお互いを受け入れないとできないというポーズに挑戦。
普段レッスンで同じクラスにいたとしても、話すこともないし*2初対面も同然の相手を受け入れるってかなりたいへんなことだ。IRさん曰く「家族とならすぐできる」なるほど。
私たちの組はなんとか成功した。お相手の方が私に「あなたすごく優しいから」と笑って言ってくださって、嬉しかった。
次に4人で組む動き。4人で輪になってとなりの人の脚の付け根に自分の右脚を乗せて、左脚でしっかり立つ。それから左腕をまっすぐ上げて外側に回る、脚が重なりあったアラベスクのような状態。4人で手をつないでいるのが完成形。それからも一度内側にまわって戻り、脚をおろして完了。
私ははじめから「これはできる!」と確信していたのだが、他のグループが苦戦していたので、グループ各人のポテンシャルが高かったのかもしれない。
最後はみんなで輪になりお互いに手を重ねて瞑想。
月に12回から15回のペースでヨガのレッスンに通っている。ボディメイクと健康のためだが、雑念と精神的にしんどいことが多い私には瞑想と集中することで、かなりそれが軽減されることに気づいた。
ーNDRの天地創造を聴きながら 

www.ndr.de

*1:私が大好きなエクササイズも担当するおふたり

*2:通常スタジオは私語禁止

Der fliegende Hollaender at Teatro Real Madrid 20122016

この公演はBenjamin Bruns*1 以外はA,Bでキャスト総入れ替えの公演だったが、私はBキャストの公演については、時間があれば観ようと考えていたのできっぷは買っていなかった。
あまり他の人との比較には興味ないのかな?と思っていたfavouriteが「この公演はもう一組のキャストで上演される。そっちは観るのか?」と私にきいた。「ううん、いまのところはきっぷ買ってない。」「観てくれよ、それで比較してほしい。」*2「行く時間があったらね」結局Bキャストの日は日曜だったため開演時間が早く、ぐたぐたしてたら間に合わなくなってしまったので行けずじまい。
20日はDVDのためのレコーディング、23日はウェブとテレビストリーミングの予定だった。
20日の午後、レアルの「20,23日はE.Nikitinはキャンセル。代わりにS.Youn」というツイートに仰天。「今日キャンセルしたの!?」ときくと「そう、体調不良」と返事がきた。今までは病欠してもなんとかストリーミングの日は出られていたのに。
何も言わないようにはしたが、録画の日のオランダ人をS.Younにもってかれたのは4年前のバイロイト降板を思い出され、私にとってはひどくつらいことだったのだ(もちろん本人も落胆したのだろうが、後で意外にあっさり「落ち着いたよ」と言っていた)。
ということで、主役が代わってもう一度鑑賞ということになった。 Bキャストとの比較にはならないが。 この日の席は平土間の5列目をとっていたので、舞台全体が良く見えた。

Daland: Kwangchul Youn
Senta: Ingela Brimberg
Erik: Nikolai Schukoff
Mary: Kai Rüütel
Dalans Steersman: Benjamin Bruns
Der Holländer: Samuel Youn

Conductor: Pablo Heras-Casado
Director:Àlex Ollé (La fura dels Baus)

* 休憩なし一幕構成。救済の動機あり

*1:Aで舵取り、Bでエリック。この人はとても器用で、エリック役もすばらしく上手だったと評されていた

*2:私は彼の方がいいと言うに決まっているのに、どこをどう比較すればいいのか謎ではあった。私の感想を聞きたがるのは、好きな曲が同じなのと彼の現代音楽への適性を評価しているからだと思う

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