先にブリュンヒルデダックが案内したように、ボルドー国立オペラの新プロダクション《ワルキューレ》*1を観てきた。3回公演しかないので、きっぷは早々に完売だった。この日の席は希望の場所が取れなかったので、時々チケットサイトをチェックしていたら最前列の中央やや右寄りが出た。急いで買い直し。もとのチケットはリファンドできるかと思ったらできなかった。8ユーロの当日券が出ていたのでしかたない。席はどういうところなのかわからないが、完売公演でも当日券枠があるのだろうか。お年寄りが買っていたので学生券とかそういうのでもない。*2
ボルドー国立オペラは有名なボルドー大劇場とコンサートホールとして使うオーディトリアムボルドーの二つのヴェニューを持っている。私はそのことを知らずに、大劇場で上演されるものだと思い込んでいた。
出かける間際に事情通の方が、大劇場はピットが小さいためワーグナー作品はオーディトリアムで上演するのだと教えてくださった。そのおかげで当日ちゃんと行くことができて助かった。ありがとうPさん!
オーディトリアムは大劇場から徒歩7分程度離れた場所にある。
大劇場のような独立した建物ではなく、大通りに面したビルの中にあるため開場待ちは歩道上になる。中に入るとホワイエも狭く、なかなかに殺風景であった。バーカウンターは2階、少し広めのお手洗いは地下1階にあった。
自席に着く前に1階をうろうろしていたら、くるくるカールのグレイヘアの紳士が目にとまった。指揮者のSemyon Bychkovだった。素で見ると背が高く非常にスマートなかんじのおじさまだ。
普段はコンサートホールとして稼働しているここは、オペラに使用する場合、すごく深いオケピットがステージの前に登場する。当然指揮者が登場しても観客にはわからないため、登場拍手もなく時間ぴったりに演奏開始。
*1:タイトルがワルキューレであるなら、Wotanはウォータンと発音表記するべきだろうが、ここでは日本の慣習的な表記でタイトルはワルキューレ、Wotanはヴォータンとしておく
*2:なぜわかったかというと、ボルドー国立オペラにはスニーカーオペラという若者用のチケットがあるし、当日カッサで並んでいる人から8ユーロきっぷのことを聞いたのだ