リュドミラ音楽・ひとり旅日記

Give every man thy ear, but few thy voice.

Salome at Dutch National Opera 02072017

ホランドフェスティバルの一演目でもあり、Ivo van Hove演出、Gatti指揮でオケはもちろんマエストロが今季首席指揮者として就任したコンヘボ*1、タイトルロールはロールデビューではあるが、他のキャストは万全を配置しているかなり力の入ったものだった。

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Musical director: Daniele Gatti
Stage director: Ivo van Hove

Herodes: Lance Ryan
Herodias: Doris Soffel
Salome: Malin Byström
Jochanaan: Evgeny Nikitin
Narraboth: Peter Sonn
Ein Page der Herodias: Hanna Hipp

Royal Concertgebouw Orchestra

*1:DNOは劇場付きのオケがないので、コンヘボオケがピットに入ることもある

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舞台写真についての覚書 オランダ国立オペラの場合

私がヴェニューに写真使用許諾について問合せをするのはいつものことで、このシリーズ(もはやシリーズ化)では、少し変わったやりとりがあった点を記録している。

DNOとは、前回favouriteが出演した《ローエングリン》については、簡単な著作権者名を附記することとメディアに出ている写真を使っていいというやりとりだけだった。
3年経ち事情は変わったかも…と、今回の《サロメ》についてもあらためてメッセージを送ってみた。
Messengerではこちらも自動返信が返ってきた。自動返信が来るときは、あらためて担当者からの返信があるときもあるし、ないこともある。
普段まっとうな営業系管理職を生業としている私は、こういう時には別方面からのアプローチもする…などと大げさに言ってみたりするが、ただ単にプレス部門にもメールしてみたのだ。
すると、ほぼ同時に返信がきた。
Duch National Operaを名乗るMessengerからは、「使用はまったくかまいません。Dutch National Operaのご好意により、とフォトグラファーの名前を記載してください」との指示。プレスからは「DNOに照会しているのなら、使用許諾します。オンラインストレージで舞台写真を提供しますから、どうぞ。フォトグラファーの氏名は〇〇です」と、メディアには出ていない分の写真も送ってくださった。

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お知らせとドSヨガ

パソコン通信時代からオンラインでの情報検索やら交流やらをしてきたわけだが*1、情報発信の手法はどんどん変わっていく。マーケティングやパブリシティと関係ない個人サイトやブログは手軽なSNSへと移行して、なくなっていくのかなあと考えてしまう。今のところ私は旅と鑑賞の記録を残したいので、ここは続けるつもり。
情報発信のいち手段として、試しにウェブメディアのライターしてみた。
「クラシック音楽をナナメに切り取る」edy-classicの一記事

edyclassic.com

「ナナメに切り取る」だけあって他の記事もおもしろいので、どうぞご一読をお願いします。

私がとんでもなくミーハーだということはよく知られている(どこで?)と思うが、ほんとにこういう感覚で生きてるのだ。ジャニオタ風にいえば「マリインスキアンサンブルのファンで自担はニキ」*2 常々自作のうちわでも持って行こうかと悩んでいるのだが、海外の劇場での聴衆平均年齢の高さを鑑みると、絶対にしないほうがいいこと、なんだろうな。

*1:ただし私の場合1990年代後半時点ではインターネットをまったく信用してなくて、web2.0といわれる時期になってから、やっと個人的にも使用するようになった

*2:嵐ファンで自担はニノ、みたいな

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いわゆるGW大型連休にしてたこと

私の仕事はたまに休日出勤があるが、ほぼカレンダー通りの祝休日にお休みがいただける。昨年は出勤があった。その前2年は遠征に行っていた。弾丸だったり、飛行機に乗り損ねてたりした。

今年の連休にしてたこと。まずは掃除洗濯ヨガと日々のルーチン。普段洗えないものを洗って天気がいいので外に干したら黄砂アレルギーでえらいことになった。外干しはやめよう。
休日前夜祭は職場近くの公園で開催しているベルギービールのイベントに行った。トラピストビール2杯飲んだらふらふらになってしまった*1。この辺りの店ではふだん飲めないものだから、調子にのっちゃいましたね。
映画館に出かけてナショナルシアターライブ《ハムレット》を観た。カンパーバッチの熱演に関心。夏にかかるシェイクスピアの史劇王様シリーズも観ようと思った。
なんとなく英国っぽいものが食べたくなって、ローストビーフランチなどに行ってしまった。
そのあと、家ではウェブメディアへの書きもの内職とボランティアの会計監査作業。

*1:トラピストはアルコール度数が6~11%

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舞台写真についての覚書 ベルリンフィルとバーデンバーデン祝祭劇場

これはシリーズになってしまうような気がする…

 

lyudmila-galahad.hatenadiary.jp

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lyudmila-galahad.hatenadiary.jp

 今回はfavouriteの《トスカ》出演に際して、舞台形式上演をしたバーデンバーデン祝祭劇場と演奏会形式上演をしたベルリンフィルハーモニー、両方に写真の提供と使用許諾を頼んでみた。

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あらためまして自己紹介

今週のお題「自己紹介」

私のブログは、備忘録と情報交換に使っているので運営側からの提案はほぼ関係ないと考えている。プロブロガーみたいな人たちも多くいるみたいだが、そんなつもりもない。
しかし、今週のお題には少し興味がわいたのでそれについて書いてみようかと思う。
自己紹介って小学校のクラス替えでやると、話すのは好きな食べ物とか教科くらいですかね。私は小3の時に好きな食べ物は「ほっけ」と言ってクラスメイトを凍り付かせたことがある。私は北海道出身ではない。小学生にとってほっけはメジャーな食べ物でも小学生が好む食べ物でもなかったのだ。何十年たってもなぜかこのときのことは忘れられない。ちなみに今でもほっけは好きだ。

で、今の私をブログ上で自己紹介してみると、表向きはトウがたったブルゾンちえみ。4月から部下がおじさんばかりになってしまったので、「クミちゃ〜ん、仕事しごと!」などとは言う機会はない。見た目もブルゾンとはちがうが。

中身を端的に表しているのは、サイトに載せているこの文だろうか。

Lyudmila is a internet alias of webmaster. She is a Japanese girl who loves Baroque music, German and Russian opera; and especially interested in Historically Informed Performance of such works.
​She has respect for Mr. Nikitin as one of great Wagnerian singers.

これは最近載せた。なぜかと言うとLyudmilaというハンドルのせいで私をロシア人だと思い込み、ロシア語でメールを送ってくる人がいたからだ。英語で返信したら、ちゃんと英語で戻ってきたのでロシア語しかできない人ではないのだ。
Lyudmilaという名前はグリンカのオペラ《ルスランとリュドミラ》からとった。
私のfavouriteのオペラ歌手として快進撃の始まりはルスラン役からで、彼は理想のルスランだと思っているからだ。

その他:情報検索技術者2級認定。普通自動車のほか自動二輪中型免許を持っている。
某市天文台にて望遠鏡と赤道儀を扱う許可を得たことがある(たぶんもう期限切れ)。
なんとかできる言語は英語とドイツ語。ちょこっとできるのはロシア語。勉強したことあるのはフランス語、ギリシャ語、ラテン語。
運動はヨガとアーチェリー(今はやってない)。特技は詩吟。ヨーロッパの少数言語とフォークカトリシズムに興味をもっている。詩と音楽が好き。こどもの頃なりたかったのは天文学者。

こんなもんですかね。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

Lucia di Lammermoor at NNTT 26032017 & Slav epic

アルフォンス・ミュシャの《スラヴ叙事詩》が、プラハ以外で世界初公開ということで、行ってきた。大昔にあったミュシャ展でそれに類する大型絵画を観たような記憶があるのだが、なんか違うものだったのかな。
ともあれ、春休みに入りたての土曜日に行ってみた。思ったほどの混雑はなく、チケット売場に行列はあったが展示室にはすんなり入れた*1
この作品がプラハで一般公開されるようになったのはそれほど前ではないということだ。
完成した時点では、ミュシャの画風も題材も時代に合わないものだったから。
全体に褪色したように見える画面。大きすぎるため、絵画の上部まではよく見えない。オペラグラスがあればいいと思った。自然と絵の下部とすみっこばかりに目がいくことになる。

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写真撮影可のエリアがある。

アールヌーボーの代表的なグラフィックアーティストとして、多くの宣伝ポスターで人気を博したミュシャ。後半生は祖国と民族のために描く、と、この大作の制作に費やした。これがほんとうに描きたかったもの。
この展示の後にはグラフィックデザインの部がある。そちらの方はこれまでも観る機会はあったし、文字通り薄っぺらく見えてしまって今回は素通り。

*1:その後平日に行った友人は入口にも列ができていたと話していた

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