12/23にフィンエアでヘルシンキに飛び、中央駅近くのホリデイインに一泊。空港から駅までは電車で30分程。料金は5ユーロだった。
12/24は通常4便あるアレグロの運行は午前の1便のみ。
フィンランド側からの切符の座席指定はできるが、ロシア側からはできない。結果的にはどちらも窓側の一人席だった。
一等座席はコーヒー、紅茶、水はセルフサービスでいつでも飲めるようになっている。出発してしばらくすると、5種類から選べる軽食と冷たい飲み物のサービスがあり、これも料金に含まれている。行きはサーモンのオープンサンドをいただいた。
そのうちフィンランドの出国手続きがあり、イミグレーションカードを渡される。
フィンランド側の国境駅バイニッカラ
ここで出入国の係員の交代があり、その旨の車内放送もされる。
なんとなく緊張する入国審査。ロシア美人のお姉さんが3人やってきてパスポート、ビザ、イミグレーションカードを検分。「ツーリスト?」「メガネはずして」彼女たちが話したのはそれだけ。何ごともなくパスポートにスタンプを押して入国カードをちぎり取って去っていった。
空港で行列しなくてもイミグレーションが済んでしまうというのは、とても便利だと思う。乗車時間は3時間30分。
私は旅の間ずっと以前から愛読している椎名誠の《シベリア追跡》
吉村昭の《大黒屋光太夫》
を再読していた。
なぜか何度読んでも飽きないのだ。シベリア追跡は30年前のソ連。大黒屋光太夫のロシア縦断四万キロの旅は230年前の帝政ロシア。人間の本質や国、自然の有り様はたぶん変わっていないと思う。